Lifestyle

“独身フリーター”は地方で「不審者」扱い。Uターンのツライ現実

 晩婚化が進む昨今、東京などの都市部であれば、アラフォー独身者はさほど珍しい存在ではない。でも、地方部ではまだまだ浮いた存在で、地元にUターンした瞬間に「失敗者」の烙印を押されてしまうことも。

 北関東在住の小橋弘樹さん(仮名・38歳)は、アラフォー・独身でそのうえフリーターだという。男性でも女性でも、その年齢で実家に戻るとツラい現実が待っているようだ。

独身フリーター

※写真はイメージです

親戚や近所から「不審者」扱い



<小橋弘樹さん(仮名・38歳)/年収250万円/彼女ナシ歴9年>

 北関東在住の小橋さんは、食品工場のアルバイトをしながら実家暮らし。ただし、住まいは庭にある4畳半の離れで、家族から隔離された生活を送っている。

「7年前、上司のパワハラでうつ病になり、当時働いていた東京の機械メーカーを辞めて実家に戻った。でも、4年前から兄夫婦が同居を始めた途端、庭の離れに追いやられてしまったんです」

 実は、うつ病の影響で、転職しても長続きせず、家にいた小橋さんを兄嫁が「ニートと同じ家に住みたくない」と断固拒否。食事も家族一緒に食べられず、いつも離れで独り飯だという。

「疎外感はありますけど、両親や兄貴に余計な気を使わせないで済みますから。それに5歳になる甥っ子も僕のことを慕ってくれるのでまだ救われています。ただ、兄嫁が家にいる間は話しかけることができないため、たまにしか遊んでもらえませんけどね」

 もともと子供は大好きだが、近所には兄嫁同様、不審者と見ている住民も。

「以前、公園を歩いていたらボールが転がってきて、持ち主の男の子に返す際、二~三言葉を交わしただけなのに、それを見ていた近所の人に通報されたこともありました。最終的に誤解だとわかってくれましたが、警察は変質者だと思い込んでいて、近所には誤解されたまま話が広まった。今では親にも『バイトが休みでも昼間出歩かないで』って言われています」

 その後も地元に変質者が出没すると「○月○日、どこにいましたか?」と警察が訪ねてきたり、近所の子供に「ニートが来たあ!」とバカにされることも。本当は再び東京で一人暮らしを始めたいが、経済的な理由から難しい。

「1年以上転職活動をしたが、正社員で雇ってくれる会社が見つからなかった。もう僕には人生を立て直すチャンスすら与えてもらえないんだなって思っています」

 地方で独身が生きていくには、相当な気概が必要だ。

― どっちが不幸? 結婚できない男VS離婚できない男【3】 ―




あなたにおすすめ