Love

「愛が欲しいなら結婚なんてしない方がいい」岩井志麻子が力説

愛は手に入れたとたん、冷めてしまう

本当の愛「知人の女性がね、とある男性にずっと片思いをしていたんです。だけど、めちゃくちゃアタックをしても、全然振り向いてもらえなくて。それでも彼女は諦められなくて、長年想いを寄せていたんだけど、そうこうしているうちに、男性も徐々に気持ちが傾いてきて、晴れて結婚することになったんですよ。  そしたらね、結婚が決まった途端、その彼女は喪失感とか絶望感でいっぱいになってしまったんです。『わたしはこの先、いったいなにを夢見て生きていけばいいんだろう』って。彼の愛を手に入れるという夢が叶ったのに。つまり、夢が叶うってことは、夢を失うってことなんですよね。本当、人間って欲深い生き物だと思います」  これまで、男女の性愛について、独自の視点で話してくれた岩井さん。そんな彼女は、過剰に愛を求める現代の風潮に、警鐘を鳴らしているようにも見えました。本当の愛を必死に求めるがあまり、それが手に入った途端、喪失感に苛まれてしまうこともある。だとするならば、愛情とは禁断の果実。かじってしまえば、夢のような楽園から追放される危険性を孕むものなのかもしれないわね……。 ☆今週の格言:“欲にまみれた愛”は、手に入れたとたんに冷めてしまうもの 【岩井志麻子さん プロフィール】 作家。高校在学中の1982年、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入選。少女小説家を経て、1999年『ぼっけえ、きょうてえ』が選考委員の絶賛を受けて、日本ホラー小説大賞 を受賞。『岡山女』『trai cay(チャイ・コイ)』『自由戀愛』など、著書多数。「エロくて変なオバちゃん」というキャラクターを活かし、テレビ番組でも活躍中。最新情報はtwitter:@omekoboshi_infoにてチェック。 <TEXT/渋谷アシル> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【渋谷アシル プロフィール】 昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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