マンションは築10年より築30年のほうが断然おすすめな理由【不動産業者がバラす】
一般的に大規模修繕の理想的な実施サイクルは10年~15年に一度といわれています。建物の構造や外壁、屋上、バルコニーの防水、手すりや扉などの鉄部、共用部の給排水管などが、大規模修繕などの機会にきっちりメンテナンスされているかどうかで、マンションの劣化の度合いが大きく変わってきます。
これから先の住人の意識がしっかりしているとしても、過去の修繕が適切にされているかどうかによって、外から見えないところで劣化が進んでいる可能性も大いにありうるので注意が必要です。
また、将来の修繕計画がしっかり考えられているかも確認しておくといいでしょう。これについては、今後20年~30年程度の「長期修繕計画」があり、5年ごとくらいで計画の見直しが行われることが望ましいといわれています。また、修繕計画表にいつどんな修繕をするのか、費用はいくらかかると想定されているのかといった内容が細かく書いてあればより安心といえるでしょう。
同時にそのための資金として「修繕積立金」がしっかり積み上げられているかも忘れずにチェックしてください。また、売主や管理組合が修繕積立金を滞納している場合、買主に支払い責任が生じてしまうことがあります。積立金の滞納状況も合わせてしっかりチェックしておきたいところです。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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【城戸輝哉氏】
建築・リノベーションプロデューサー、不動産コンサルタント。自身がCEOを務める「スマサガ不動産」が「営業マン不在・物件広告なし」という業界の常識を覆すスタイルを確立し、大きな注目を集める。初の著書となる『不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』が好評発売中。
今後20~30年の修繕計画表と積立金をチェック
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