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障がいがあっても楽しめる!「愛の手帳」が教えてくれたこと【シングルマザー、家を買う/49章】

障がい児家庭にうれしい“並ばなくていい”サービス

 なによりありがたいのが、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)や、東京ディズニーランド/シーで手帳を提示すると利用できる、“並ばなくていい”というサービス。もちろん、その場ですぐに優先で入場できるわけではないが、待ち時間が100分の乗り物に乗るときは、そのアトラクションの入り口で名前を告げ、100分後にもう一度訪れればファストパスなどと同じ入り口から優先的に入場できるのだ。  ちなみに、この100分の間は他の乗り物に乗ることを禁じられているが、その間にパーク内をブラブラできるだけでもありがたい。周りに迷惑をかけることなく、息子本人もストレスを感じることがないのだから。  障がいを持っていない子供に比べ、障がいを持つ子供たちはパニックを起こしやすかったり、その場でおとなしく並べないことが多い。となると必然的に、何時間も並ぶような遊園地は行けなくなってしまうのだ。  我が家の息子も様々なことに興味を深く持ちすぎる傾向にあり、気になったものに鉄砲玉のように走り出してしまう。しかも異常に力が強く、大人の私でさえ引っ張られてしまうほどだ。それを制御しようとすると、息子は大きな声で叫びだし、パニックを起こす。  また、他人との距離感が上手く図れない息子は、前後に並んでいるお友達と仲良くしたくてたまらない気持ちが先走りし、いきなり抱きついたり手をつなごうとしてしまうのだ。大人から見れば微笑ましい行動だが、相手の子によっては恐怖を与えてしまうこともある。あまりに積極的すぎるのも問題なのだ。  自分の感情をコントロールできない障がい児と、その親たちにとっては、このサービスは本当にありがたい。おかげで、USJも東京ディズニーランド/シーも、終始最高の笑顔で回ることができた(東京ディズニーランド/シーでは入場料の割引はない)。
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愛の手帳が教えてくれたこと
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