そのほかにも、旅行などで新幹線に乗る際は本人の乗車券が割引になり、障がいの度数によっては付添人も半額になることがある。さらに、日本全国に手帳所持者とその家族を格安で泊めてくれる宿があったりと、かなり使えるサービスがたくさんあるのだ。
息子に障がいがあるのは事実。でも、それによって手にしたサービスがあるなら、息子が最高の笑顔になるために、使えるだけ使って楽しんだ方が勝ち。そう思ってからは、毎週のように安く行ける施設を探して訪れるようにしている。どこに連れて行っても、何を見せても最高のリアクションを見せてくれる息子を見ていると、外から得る刺激は本当にいいものなんだという実感ができる。

何事も、考え方、とらえ方でこんなにも毎日が楽しく送れることを、この手帳が教えてくれた気がする。
さて、来週はどこに行こうか。息子と娘にそう話すと、娘は「手帳持った?」と声をかけてくる。……本当にちゃっかりした姉である。
<TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ>
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【吉田可奈 プロフィール】
80年生まれ、フリーライター。西野カナなどのオフィシャルライターを務める他、さまざまな雑誌で執筆。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘は“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(
@singlemother_ky)

- ママ。80年生まれの松坂世代。フリーライターのシングルマザー。逆境にやたらと強い一家の大黒柱。

- 娘(8歳)。しっかり者でおませな小学2年生。イケメンの判断が非常に厳しい。

- 息子(5歳)。天使の微笑みを武器に持つ天然の人たらし。表出性言語障がいのハンデをものともせず保育園では人気者
※このエッセイは隔週水曜日に配信予定です。