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障がいがあっても楽しめる!「愛の手帳」が教えてくれたこと【シングルマザー、家を買う/49章】

愛の手帳が教えてくれたこと

 そのほかにも、旅行などで新幹線に乗る際は本人の乗車券が割引になり、障がいの度数によっては付添人も半額になることがある。さらに、日本全国に手帳所持者とその家族を格安で泊めてくれる宿があったりと、かなり使えるサービスがたくさんあるのだ。  息子に障がいがあるのは事実。でも、それによって手にしたサービスがあるなら、息子が最高の笑顔になるために、使えるだけ使って楽しんだ方が勝ち。そう思ってからは、毎週のように安く行ける施設を探して訪れるようにしている。どこに連れて行っても、何を見せても最高のリアクションを見せてくれる息子を見ていると、外から得る刺激は本当にいいものなんだという実感ができる。 シングルマザー、家を買う/49章_2 何事も、考え方、とらえ方でこんなにも毎日が楽しく送れることを、この手帳が教えてくれた気がする。  さて、来週はどこに行こうか。息子と娘にそう話すと、娘は「手帳持った?」と声をかけてくる。……本当にちゃっかりした姉である。 <TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【吉田可奈 プロフィール】 80年生まれ、フリーライター。西野カナなどのオフィシャルライターを務める他、さまざまな雑誌で執筆。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘は“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky※このエッセイは隔週水曜日に配信予定です。
吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、出版社に入社、その後独立しフリーライターに。音楽雑誌やファッション雑誌などなどで執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。長男に発達障害、そして知的障害があることがわかる。著書『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』Twitter(@knysd1980
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