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“本物の味噌”ってどんなもの?「だし入り」「無添加」は要注意だった!

(3)「酒精」が添加されている味噌

⇒酒精はアルコール。菌の活動が休止している味噌! 酒精が添加されている味噌 これは、酵母菌が発酵して炭酸ガスを発生させ、容器が膨らんでしまうのを防ぐためにアルコールを加えた味噌のこと。これにより、菌の活動は休止しています。口に入った後、これらの休止菌が再活動するかは未知の世界なので、なるべく酒精入りではないものを選びたいところ。  また、酒精の有無で味を比較すると、無タイプの方がほのかな酸味や華やかな香りがあって美味ですから、おいしさの観点からもオススメはできません。袋入り味噌はほぼこのタイプ。カップ入りも最近よく見かけます。

(4)無添加タイプ

⇒加熱処理されているものもあるので見極めには要注意! 無添加タイプ 言葉通り、余計な添加物は使用されていないので、これぞホンモノ! と思いたいのですが、要注意。やはりこれも販売者の都合で、容器の膨張を防ぐことを目的として加熱殺菌処理されている場合があります。  加熱の有無をパッケージに表示する義務がないため、良品だと信じこんでいた味噌に菌はいなかった、なんてことが起こっているようです。  では、おいしくて健康効果を期待できる「ホンモノ味噌」をどう選べばよいのか、最後にご紹介します。

ホンモノは、「無添加・呼吸口付き・長期熟成・要冷蔵」

 見極めるポイントは、カンタン。無添加タイプのうち、ガスが抜けるバルブ「呼吸口」がついた商品を選ぶということ。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=512559 無添加・呼吸口付き・長期熟成・要冷蔵 呼吸口はフタ上部の分かりやすい位置についていますから、探すのは容易です。  また、おいしさの観点からは、「長期熟成」を掲げているモノ、「冷蔵庫」で売られているモノが良いでしょう。大量生産された安価な味噌は、1~2週間の醸造で作られたものが多く、味も香りも期待できません。  さあ、これまでの味噌選び、改めてチェックしてみてはいかがでしょうか!? <TEXT,PHOTO/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ アカツキ】 東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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