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ヒトラーが現代にタイムスリップ!?超問題作のヒトラー役俳優を直撃!

民主主義がいかに脆いものか知った

――実際の撮影での何かエピソードはありますか? マスッチ:街頭に出てドキュメンタリーを撮影し始めた最初のほうで、高級リゾート地といえる島の大きなレストランで撮影をしました。最初ということもあって、監督がすごく意気込んでいたんですけど、私は自然にやらないとできないと相談しました。それで、こうしたんです。ヒトラーは椅子に座って魚料理を注文して食べる。クルーは後ろに控えているだけ。私は全然パフォーマンスをせずに、座って食べているだけ。でも、人が集まってくるんですよ。やはりヒトラー像には人を惹きつける強い力があると思いました。
『帰ってきたヒトラー』より_4

『帰ってきたヒトラー』より

――この作品を通じて、感じたことは? マスッチ:第二次世界大戦では、6000万人ほどの人が亡くなっています。民主主義は犠牲の上で成り立ってきた。簡単に手に入れたものではないのだということを、日本もドイツも世界も忘れてはいけません。私も戦後の生まれですから、生まれたときから民主主義が当たり前だと思ってきました。でもこの映画をやってみて、それがいかに脆いものかを知り、だから守らなくちゃいけないのだと思いを新たにしました。 <TEXT&PHOTO/望月ふみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 『帰ってきたヒトラー』は全国順次公開中 配給:ギャガ (C) 2015 MYTHOS FILMPRODUKTION GMBH & CO. KG CONSTANTIN FILM PRODUKTION GMBH 『帰ってきたヒトラー』オフィシャルサイトhttp://gaga.ne.jp/hitlerisback/
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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