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子供とのお風呂タイムは「労働」です【シングルマザー、家を買う/54章】

シングルマザー、家を買う/54章>

 バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。


 最近、私には切なる願いがある。それは、お風呂にゆっくり入ることだ。

 ライターというお仕事は、PCに向かって原稿を書く時間が多いため、必然的に座ってばかりとなる。適度な運動などする暇があったら締め切りと戦うことを選んでいる我々にとって、腰痛や坐骨神経痛、ぎっくり腰などは職業病みたいなものだ。

子どもとのお風呂は“癒し”じゃない



 ある日、時間が少し空いたのでマッサージに足を運ぶと、施術士の方にかなり強めに「毎日お風呂にちゃんと浸かってください」と忠告された。「それくらいならできますよね!?」と半ギレで言われ、私は思わず頷いたが、どんなことよりも、これが本当に難題だということを、この施術士さんは知らない。

 子どもがいる家庭ならわかってもらえるだろうが、子供と一緒にお風呂に入ることは、癒しでも何でもない。作業だ。控えめに言ってもかなりの重労働。しかも我が家の娘と息子は、普段も元気いっぱいなのに、お風呂になるとその元気度が3倍ほどあがるのだ。まさに水を得た魚とはこういうことだろう。……人だけど。

謎の“お風呂アイドル”になる娘



 小学3年生になった娘は、裸になり、お風呂に入った瞬間、なぜか「星野 星」というアイドルになる

 いま、「?」と思った人! その感覚が正解です。

 我が娘は、裸になると星野 星というアイドルに変身すると言い張るのだ。しかも、持ち歌はかなり日常に密着したポップチューンばかり。シャワーを右手で持ち、マイクに見立てたシャボン玉を吹く棒を左手に持ち、シャワーを出して水芸をしながら歌い上げるというど派手なステージングを見せてくるのだ。こんな演出、かくし芸でも見たことがない!(そりゃそうだ)

シングルマザー、家を買う/54章 そして、普段は恥ずかしがりやな娘のはずなのに、お風呂に入った瞬間、「わたしはかわいい~、ほしの~ほし~!」「日本ではいちばんにはなれないけど~吉田家ではいちばんかわいい~」と歌謡曲テイストたっぷりのメロディーに乗せて歌い上げる。

 まず、8歳ですでに、日本では一番になれないけど、この3人家族の中ではいちばんかわいいと、最小限の場所で勝負をしている所がリアリズムに溢れている。さすが、現代っ子だ。

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団地の湯船で「アリーナ!」

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シングルマザー、家を買う

年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。




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