ほうれい線、二重あご…「たるみ」はどこまで治療できる?
シロノクリニックの場合、顔全体にウルセラ1回だと34万5600円(税込、以下同)。サーマクール1回も同額です。
さらに、顔全体に「ウルセラ1回+サーマクール1回」のセット(ウルトラWリフト)だと、50万7600円。個人差はありますが、効果が持続するのは半年~1年間だそうです。ああ、金持ちになりたい…。
ウルセラと同様に超音波を使用しているマシンも多く出回っており、施術料金はまちまちです。ただし、ウルセラはリフトアップのFDA(※)認可を得ている高価な機械なので、持っているクリニックは限られるそうです。
(※FDA=日本の厚生労働省にあたる米国食品医薬品局)
ところで、なぜ超音波やラジオ波を当てると、引き締まったりコラーゲンが生成されたりするのでしょうか?
「生き物はタンパク質でできているので、熱を加えると硬くなるんです。これを『熱変性』と言います。お肉(の料理)と同じで、引き締まるわけです。
コラーゲン生成については、患者さんには『軽い火傷を起こさせるんです』と説明しています。人工的に皮膚に傷を付けることで、人体が回復しようとしてコラーゲンを生成するんです。
それが筋膜に作用するのが『ウルセラ』、真皮に作用するのが『サーマクール』、表皮に作用するのが『フラクセル』ということです」
では、コラーゲンを飲んだり塗ったりするのって効果はあるのでしょうか。
「すぐに効果が欲しいなら、機械で施術してしまったほうが絶対に早いと思います」
コラーゲンは「体内で作る」ものなので、塗ったり飲んだりしても直接コラーゲンを摂り入れることはできないのです。なので、自力でコラーゲンを作るには、タンパク質とビタミンCの多い食材をせっせと食べること。人為的に生成を促したければ美容施術、というわけです。