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“プチ整形で失明”の真相を高須院長に直撃!

 美のパイオニア・高須克弥院長に「美」と「人生」について語ってもらうこのシリーズ。今回のテーマは美容業界における「ムダなケア&断ったほうがいい施術」です。  今年6月には、鼻を高くするために注入した「レディエッセ」(ハイドロキシアパタイトを主成分とした注入剤の一種で、顎を出したりシワを目立たなくするためにも使う。比較的、仕入れ原価が安い)が原因で、失明や皮膚の壊死を起こしたというニュースが報じられ、大騒ぎになりました(6月11日付『朝日新聞』)。 “プチ整形”と言っても、安全とは言い切れない……? 教えて、かっちゃん!

プチ整形で失明?

――プチ整形で失明する可能性もあると聞いて、ふるえあがった女子が大勢いたのではないかと思いますが、あれはどういうことだったんですか。
高須院長

高須院長

高須:まず、高須クリニックは「レディエッセ」を使っていません。ほとんどの面において、ウチで使用している長期持続型ヒアルロン酸より劣っているからです(http://www.takasu.co.jp/topics/column/face/66.html)。  ただ、ふつうに考えたら、美容医療だって普通の医療だって、事故は起こるもんです。でもそれは、宝くじが当たるより低い確率ですよ。ヒアルロン酸などの注入剤ってこれまで何千万本も売れているけど、重大な事故は数件でしょう。飛行機が落ちる確率より低いと思う。  注射する時、恐怖や痛みで不整脈を引き起こす人だっているし、もともと高血圧だったら、脳溢血を起こすかもしれない。注入剤に限った話ではなくて、ふつうの治療薬だって同じですよ。皮下や筋肉に射つ注射を間違えて血管に入れたら、血栓作ったり皮膚の壊死だって起こりうる。

一流の医者ほど無口、評論家は二流

――なるほど……。 高須:みんな安易に「危険だ!」と騒ぎすぎなんだと思う。「大学病院が一番危ない」と言われると、ギョッとするけどよく考えれば、当たり前です。経験の少ないインターンに当たるか、腕の良いベテランに当たるかは運次第。
医者

画像はイメージです

 あと、一時期流行った「ガンは手術するな」っていうのもヒドいよね。医者はすぐガンを切りたがるけど、言うことを聞くと殺されるから気をつけろ、という。でも、“神の手”のおかげで助かった人もたくさんいるでしょう。  ある手術をAという医師がやればうまくいくけど、Bという医師ではまるでダメというのは、外科医の世界では当たり前。僕に言わせれば、腕が良くない医者が寄ってたかって「手術するな!」と騒いでるだけなんじゃないの? と思うんだよね。  あんなの「フグには毒があって危ない!」と言ってるみたいなものだよ。そりゃ、素人がさばいたフグなんて怖くて食べられないよ。でも、きちんとした料理店だったら、まず大丈夫でしょ。 ――警鐘を鳴らしている側に問題がある可能性もあるってことですね。 高須:そうそう。そもそも評論家って、どの世界でもだいたい二流なんですよ。第一線にいる外科医は無口。僕も最近でこそ、こんなにおしゃべりになりましたが、もとは無口なんです(笑)! 【高須克弥氏・プロフィール】 1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長(http://www.takasu.co.jp/)で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。『その健康法では「早死に」する!』『最新版 シミ・しわ・たるみを自分で治す本』など著書多数。高須院長Twitterアカウント @yes_jinsei <TEXT/島影真奈美> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
高須克弥
【プロフィール】 1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。近著は『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて』、『炎上上等』、続編で最新刊の『大炎上』など
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