ちきりんは、日本の社会が今後変わっていかなければ衰退する、と警告しています。
「日本の人口は今、1億2000万人。これがあっという間に9000万人になるんですよ。3分の1が消えてしまうような国なんです。しかも誰も移民を入れたくないと言っている。
それだけ人口が減ったら、相当いままでとは違うことをやらなければ成長できないはずです。それなのに、全然対策を取ろうとしていません」
一方でウメハラは、
「全員が特異な才能を持つことはありえない」「学歴がなくても済む人はほんの一部」と言います。
「自分はひとつのことをずっとやってきて、それがなければ今の立場はないと思います。でもそれはいろんなサポートがあってようやく成立しているんです。一流の人の後ろには、一流になれなかった人が何人もいます。
だからどこかの段階で『お前は向いていないから、バランスを取る側に行け』とか『サポート側に行け』と言う必要が出てくる。
まんべんなく、隙のない能力を身につけること(学歴)も大事です。一流の人は、おおむねほかのことはできないクズです。世の中が自分のようなクズばかりになったらと思うと、怖いですね」
確かに和久井のように、大した才能もないヤツほど、まんべんなく知識を蓄えたほうが可能性は広がるでしょう。ゲーマーのプロになれるのは、せいぜい100人。でもサラリーマンには何千万人がなれるのです。