私たちが見るのは全体のバランスです。
どんなにブランド物のバッグであろうとも、色が全体に合っていなければ、その時点でおしゃれだと思いません。また、着ているものがあまりにもチープなのに、いきなり高価なバッグを持っていたら、バランスの悪さばかりが目立ち、逆に、この人はおしゃれに自信がないからこんなことをするのだなと思います。
お金をかけたスタイルであろうがなかろうが、色使いがうまく、ほどよく今のシルエットが取り入れられているならば、それだけでおしゃれに見えます。ファッションにあまりお金をかけられない若い人がおしゃれに見えることがよくあるのは、このポイントをよく押さえているからです。
ブランド物のバッグを買っておしゃれに見せようとするその前に、色について学びましょう。とくに洋服においては、
3色ルールと呼ばれている、「スタイル全体で使う色を3色以内におさめる」というルールがあるということを知っておくといいでしょう。
コレクションをよく観察すればわかりますが、この3色ルールを使ったスタイルが数多く登場します(もちろん例外はあります)。
⇒【YouTube】はコチラ Fall-Winter 2016/17 Ready-to-Wear CHANEL Show https://youtu.be/MpglcX70uO0
※試しにいくつか見てみると…ハデハデしい色使いのスタイルも、たしかに3色ルールできれいに決まってます。
まず、
服、バッグ、靴、小物も含めて、使う色を3色以内にするところから実践してみてください。シルエットについては、毎年、何か新しいものが付け足されるのなら、それほど気にする必要はありません。とにかく色に気を使いましょう。
それだけで、今までのスタイルがぐっと見違えるほど変わり、誰にもわかりやすくおしゃれに見えるようになります。要は、どれだけ注意深く選び、気を配ったかどうかです。おしゃれに見えるかどうかの差とは、それをやったかどうかの差なのです。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』