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高齢者を放置、死亡者も…介護スタッフが“金儲け主義”の施設は恐ろしい

 高齢者が安心で安全な暮らしを送れるよう、自立を目指した生活支援をする介護士。食事の介助や入浴といった身の回りの世話から機能訓練まで、高齢者へさまざまなサービスを提供しています。  気力も体力も要する仕事ですが、「利用者の笑顔がやりがいを与えてくれます」と語るのはデイサービス施設で生活相談員として働くヤヨイさん(仮名・30代)。しかし、施設のトップである施設長の方針によって、高齢者の笑顔を奪う事態が日常的に起きてしまうこともあるそう。  職場での悩みを抱える介護士や保育士を支援する団体「介護・保育ユニオン」へ訴えを起こしたヤヨイさんの体験談をお話いただきました。

施設長次第で変わる職場 最初の上司は良かったけれど

 祖父をサポートしてくれた介護士の姿に感銘を受けて、介護士資格を取得したというヤヨイさん。幼い子どもの育児もあり、しばらくは専業主婦として過ごしていましたが、子どもが手を離れたのを機に介護現場で働きはじめました。 「資格取得からブランクがありましたし、未経験の私でできるかも不安でした。でも、施設長と話しているうちに『この人の下で働きたい』と強く思うようになり、決意したんです」  ヤヨイさんの勤める施設は30名前後の利用者が通うデイサービス。パートを含めた5人ほどのスタッフで日々介護にあたります。 「人員的にはギリギリで仕事は山積みでしたが、常に助け合い、利用者の気持ちを第一に考えて行動する雰囲気の働きやすい施設でした」  施設長の思いが介護の隅々にまで反映された職場。ヤヨイさん自身も学ぶことがたくさんあり、介護士に必要なイロハをたくさん身に着けられたといいます。  しかし、施設を運営する本社の方針で2年ごとに施設長が移動するため、働きはじめて1年半ほどで信頼する施設長とお別れすることに。その後2人の施設長の下で働きましたが、その度に職場の雰囲気に変化を感じたとのこと。  なかでも3人目の施設長のときは、利用者の身に危険が及ぶ出来事も多々あったそうです。
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3代目の施設長は金儲け主義、ついに死亡者も…
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