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親を入れちゃダメな介護施設を見分けるには?【介護士に聞く】

いい施設は、面談の受け答えで判断できる

介護2――ヤヨイさんも職場への不信感で退職されましたが、介護士を続けられたのはなぜですか? ヤヨイ:はじめの施設長のおかげで、介護自体には不信感を抱かずに済んだからです。“デイサービス”というように、私の仕事は自立を支援する接客業だと思っています。喜んでもらえることや刺激を与えて「○○ができるようになった」など来た意味を実感して帰ってもらいたいですし、老々介護や、突然介護を迫られて戸惑う家族の支えになれればとも思っています。 ――施設や施設長が変わると、環境が全然違うんですね。 ヤヨイ:はい。私は同じ施設で3人の施設長と一緒に仕事をしました。働くメンバーは同じなのに、方針によって働きやすさは全然違うんですよ。人が相手の仕事なので、効率よりも気持ちを優先する雰囲気が大切なんだと実感しました。それが転職のときの目安にもなりましたね。 ――私たちが利用するとなったとき、いい施設かどうかを見分けるにはどうすればいいでしょうか? ヤヨイ:人任せにせず、足を運んで話を聞くことです。話の腰を折ったりはぐらかしたりせずに最後まできちんと対応してくれるところは、体制が整っていると思います。そのとき、付き添いの家族だけに話すのではなく、施設を利用する当事者を積極的に話の輪に入れようとする姿勢があるかもポイントです。 ――すでに利用している場合や、あとあと疑念が湧いてきた場合などにできることはありますか? ヤヨイ:すでに利用している場合は、その日の施設でのようすを細かく聞いてみてください。曖昧な返事しかできないようであれば、きちんと見ていない証拠です。要望などもきちんと伝えたほうがいいですよ。  あとは、スタッフ同士の関係性をみると、その施設の雰囲気がだいたいわかります。もしおかしいと感じることがあれば、すぐに施設を変えましょう。なにかあってからでは遅いですから。 <TEXT/千葉こころ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。 人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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