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自然に3kgやせた!フランス式「フォークの使い方」でダイエットできるわけ

はやく食べると太る仕組みとは

 フォークを左手に持って、食べるスピードが遅くなるだけでやせるの? と思われるでしょうか。私も昔は「トータルの食べる量が一緒なら大して変わらない」と思っていましたが、早食いは肥満の元というのはお医者様も認めるところ。
パスタとフォーク

日本人のあなたも、なるべくナイフとフォークで食べてみる?

 具体的にいうと、カロリーは変わらなくても「脂肪に変わる」量がふえるのです。  人が食事をすると血液中の糖分が増えて血糖値が上がり、そのままでは糖尿病や高血圧などにつながるので、血糖値を下げる「インスリン」が分泌されます。このインスリン、なんと糖質を「脂肪に変えて蓄えろ」と指令を出してしまうのです!  ゆっくり食べていればインスリンは大して分泌されませんが、はやく食べるとその分血糖値をはやく下げようと、インスリンはいきなり大量分泌を始めます。つまり、ゆっくり食べれば消化されるはずの糖質が脂肪となって体に蓄積されることに…。

タニタ食堂は「食材を大きくカット」で、早食いを防ぐ

 ヘルシーメニューで有名なタニタ食堂では、食材を大きくカットすることで噛む回数を増やして食事に時間をかけるようにするそうですが、ナイフとフォークで食べるのも「気づいたら自然に」食べるのに時間がかかっていたということがポイントです。
煮物

大きめカット、堅めに調理で、噛む回数が増える。食べるのがゆっくりになり、咀嚼で満腹度も高くなる

 私も食べる量やカロリーは圧倒的に日本にいる時より増えていましたが、食事にかける時間だけが変わっていました。  利き手ではない左手にフォークを持ち、食べものを押さえて、大きさや量を調整して切って、口に運ぶ…と、動作自体が多いので、スプーンやお箸でぱくぱく食べるよりも自然とゆっくり食べることになり、何かを飲むのもふさがった両手を一度おいてからグラスを持つのでさらに時間をかけるので食べたものが脂肪に変わりづらくなるのです。  フランス人はおしゃべりが好きだから食事時間が長いとか、和食より炭水化物が少ないなど、ほかにも興味深い点はありますが、ナイフとフォークで優雅に食べる姿は見た目も綺麗ですし、何より食事を楽しんで自然にやせられるのは魅力的。  時間がなくて忙しい平日ランチは難しいですが、外食時や週末の食事からぜひお試しを! <TEXT/フードライター、栄養士、ソムリエ・松嶋ゆうこ>
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