レディー・ガガ、反LGBT「トイレ法」に抗議で出演キャンセルか?
2月5日にテキサス州ヒューストンで行われるアメリカンフットボールの決勝戦スーパーボウルは、試合自体もさることながら、大物アーティストを迎えてのハーフタイムショーが毎年話題になる米最大のスポーツイベントです。
ところが、今年ハーフタイムショーを務める予定のレディー・ガガ(30歳)が、“ある一つの条例”を巡ってショーをキャンセルする可能性が出てきたと『ハリウッドライフ Hollywood Life』が報道し、ファンたちを不安にさせています。

ガガ様が目くじらを立てている条例とはトランスジェンダーのトイレ利用に関するもので、テキサス州で現在審議中の通称“トイレ法”。これがもし可決されれば、テキサスの公立学校ではトランスジェンダーの生徒は「生まれた時の性別に応じてトイレやシャワールーム、ロッカー室を利用しなければならない」と定められてしまいます。
実はアメリカでは昨年、オバマ政権が「トランスジェンダーの人々の意思を尊重し、彼らが自分で選んだ性別でトイレを利用できるようにするべきだ」とする指針を発表、以来、公立学校や商業施設を中心にその動きが徐々に広まってきているのです。
実際に筆者が勤めている大手スーパーマーケットもこの指針を支持しており、顧客・従業員ともに「生まれた時の性別」ではなく「自認する性別」でのトイレ利用が可能となっています。
同僚の中には女性として生きることを選んだトランスジェンダーのスタッフもいますが、彼女はもちろん他の女子に混じって女子用トイレに入っていきます。日本でも最近ではLGBTに関する理解が深まっているようですが、まだここまでは進んではいないはず。
「さすが自由の国、アメリカ!」と感激してしまいそうですが、その反面、政府の打ち出した指針に批判的な意見を持つ州や企業も少なくはないようで、まだ手放しでは喜べないというのが現状です。

米国内でも意見が二分する“トイレ法”とは?
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