夫の小遣いはいくらにすべき?「夫が月8万使って毎月赤字」な家計の危険度
まっとうな収入があるのに、なぜか家計が毎月赤字……破産へのカウントダウンともいえるが、その理由は家庭ごとに様々だ。実際にそのような状況にある人の話を聞いてみた。

高橋美鈴さん(仮名・32歳)パート 年収400万円
月収が手取り33万円の高橋美鈴さん一家。食費が月6万円とやや高いものの、それ以外は家賃や生活費など、どの項目も標準的な支出である(下記参照)。自分の小遣いはパートで働いた給料でまかなうやり繰り上手だ。
ところが、なぜか毎月7万円以上の赤字に陥っている。最大の原因は「異常なまでのこだわり癖がある夫の支出」と悩みを明かす。
「月曜から金曜まで曜日ごとに着るワイシャツが決まっていて、ハンガーラックに整然と並べて左から取っていくんです。Tシャツ、スーツ、靴下、パンツまですべて左から並べないと気が済まないんです。
もちろん、すべてクリーニングに出しています」
この異常なまでのこだわりは、洗濯物に限らないという。

「夫は複数のサプリを飲んでいるんですが、一つなくなったらすぐに補充するんです。コンビニの売れ筋商品の棚みたいな状態ですよ。
下駄箱に入れる靴も、数ミリ単位の空きを保ったまま並べるこだわりよう。私が適当に下駄箱に入れると、『靴に傷がつくんだよ!』と激怒し、自分で並べ直すんです。
ほかにも、夫は肌が弱く、部位によって複数の薬やクリームを使い分けているんです」
そんな夫の小遣いは月8万円!男性サラリーマンのお小遣い月額が平均3万7873円(新生銀行調べ、未既婚計、2016年)なのに対して、かなり使っている。それがそのまま家計の赤字になっているのだ。
几帳面といえば聞こえはいいが、常軌を逸した完璧主義が金銭面に悪影響を与えているようだ。こだわりが強すぎて他人の意見を聞かない、強情な性格の夫へのストレスがたまる一方の美鈴さん。発散は、「カラオケで叫ぶ」だという。
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収入 33万円
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支出 41万2000円
家賃 11.5万円
光熱費 2万円
ネット・ケータイ代 2万円
車維持費 3.2万円
保険 3.5万円
子供の教育費 2万円
食費 6万円
雑費 3万円
夫の小遣い 8万円
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収支 -8万2000円
・高橋さんはパートで働き、自分の小遣いは自分でやり繰りしているのが唯一の救い
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◯節約アドバイザー和田由貴さんのチェック!!
服やサプリへのこだわりは個人の趣味ですが、旦那さんのお小遣いが多すぎます。お小遣いは収入の10%が目安なので、まず小遣いの金額を下げ、その範囲内でやり繰りしてもらうようにしましょう。
―赤字300世帯から判明![破産する人]の生活習慣 vol.8―

異常なこだわり癖の夫が赤字の原因

夫の小遣いは手取りの10%が目安。なのに月8万円!
