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たらい回しで発券に15時間!ソチ五輪のヒドいチケット販売方法

 遠く離れたロシアまで、わざわざオリンピックを見に来ているわたくし・ライター関谷知生ですが、チケット販売システムのあまりのひどさに泡を吹いて倒れかねない状況です。お前らアジア人は来るな、といわんばかりの仕打ちに耐えて何とか観戦チケットを入手した日本人旅行者の一人として、テレビや新聞が報じない、その顛末をご紹介します。

空港のチケットオフィス。これでもソチ駅の行列よりはマシ

公式サイトから日本のクレジットカードでは買えない!?



 キッカケは女子アイスホッケーのスマイルジャパンがソチ五輪の出場権を獲得したこと。

 その快挙に、少ない人数ではありますがサポーターを自任するメンバーがソチ五輪で彼女たちを応援しよう、という形に。とにかくチケットを取らなければ、と勢い込んだ私たちに、まさかの事態が待っていました。

 今回のソチ五輪、日本人がチケットを入手するには2通りの方法がありました。

 チケットぴあのサイトから購入するか、ソチ五輪組委委員会による公式サイトのチケット販売ページで申し込むか。すでに1月でチケットぴあの受付は終了していますが、まずここで1つめの問題。

 日本人が出場する種目のなかで、発売されていないものがけっこうあるのです。特に、スマイルジャパンの愛称で呼ばれるアイスホッケー女子日本代表の試合は1試合も発売されていないという恐るべき状況。また、人気のフィギュアスケートなどはすぐに売り切れてしまいます(しかも、ぴあでの販売価格は手数料を取られる上に現地価格に上乗せられている)。

 では仕方なくソチ五輪公式サイトから買うか、ということになったのですが……。

 なんと、日本人は公式サイトの通常のチケット販売ページからでは購入ができない仕組みに愕然。日本で発行されたクレジットカードだと、いざ支払いという段階で「このカードでは購入できません」と表示され受け付け不可に。フィンランド在住の日本人に頼んだところ、やはり購入できない状況は変わらず。フィンランド人のVISAカードでは購入できるので、申し込み者のいる国ではなく、カードの国籍で判別していると思われます。

ファン同士のチケット交換も3割ピンハネされる



 じゃあ、ぴあで買えなかったチケットをどうやって日本人が買えば良いのかというと、公式サイトにでっかく載っている「FAN 2 FAN」というサイトならクレジットカードで購入可能。この「FAN 2 FAN」とは余ったチケットを売りたい人が組織委員会のサイトを通して買いたい人とのチケット交換をするというもの。なんだ、いいシステムじゃないかと思うのですが、じつはこの「FAN 2 FAN」で購入するとチケット代金の3割もの手数料が組織委員会に取られるのです。

ソチ五輪公式サイトの「FAN 2 FAN」画面

 ファンのチケットを右から左に流すだけで3割もテラ銭をはねるというテキ屋のようなシステム。そうでないと日本人は好きな試合のチケットを買えないのです。もちろん支払いは前払い。

 アメリカ人やカナダ人は自国のカードで定価にて買えるのにこの差はなんだ、と。日本人が足元を見られているとしか思えない仕打ちに涙が出ます。

 それでもこらえて、「fan 2 fan」から3割増しのチケットを申し込み、ソチに着いた彼らをさらなる驚愕の事態が襲ったのです……。

チケットオフィスは5時間待ちの大行列!



 インターネットを通じて支払いをした「fan 2 fan」のチケットですが、現状ではあくまでネット上で券を確保したのみ。実際の入場券は現地のチケットオフィスに出向いて発行して貰わなければいけません。

 チケットオフィスは空港や市内の駅にあるのですが、なんとそこはとんでもない長蛇の列!

 購入したいと押し寄せた市民に対してチケットオフィスが少なすぎ、ソチ駅のチケットオフィスも激烈に混んでいます。なんと5時間待ってようやく手に入れた人もいたとか。

ソチ五輪

ソチ駅のチケットセンターは大行列。なのに22時にセンターが閉められそうになり、モメているところ

 当然我々もこの列に並ばないといけないわけですが、試合のある日に空港へ到着するファンもいるわけで、その人達は試合に確実に間に合わないだろうというひどい状況です。

怖すぎると評判の公式キャラクターのショップ

※【後編】に続く 「たらい回しで発券に15時間!ヒドすぎるロシア流」(http://joshi-spa.jp/69592)

<TEXT ,PHOTO/関谷知生>

【関谷知生】
女子アイスホッケーチーム「スマイルジャパン」を長年追っかけ&取材している40代ライター。ameblo.jp/ts-starpress/




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