そしてついにこの質問が。
K「杉沢さんのお仕事は?」

写真はイメージです
私「あーえっと、女性向けのA…じゃなくて映像制作会社をやってます」
(実は、女性向けAVメーカーの社長をしているのです)
K「女性向けですか。よく分からないけど女性の味方なかんじでいいお仕事ですね」
おお、空気を読んで深く突っ込んでこないところも物分かりが良さそうでいいヤツじゃないか!
しかも、
私「私、実はバツイチで娘がいるんですよ」
と言うも、
K「そうなんですか! きっと可愛いでしょうね。僕も子供はたくさん欲しいなぁ」
と子作りに前向き!! これは運命かもしれない!! 私、森山未來と結婚するかも!!(もうこの時点で森山未來にしか見えてない)妄想が止まらない私は、もっと深くK氏の事を聞いてみることにしました。
私「失礼ですけどKさんは結婚歴は?」
K「ないですよ。というか、
女性と付き合ったこともないです」

私「え? まじですか?」
K「はい」
私「へ、へぇ~慎重派なんですね。うん、でも慎重なのはいいことですよね!」
とフォローにもなってない相槌をすると、K氏の口から驚くべき言葉が……
K「
だから僕、童貞なんです」
女性経験のない30代後半の童貞君と私は、これから一体どうしていこうというのでしょうか? まさかこのタイミングで童貞と知り合うことになるなんて想像もしてませんでしたが、子供を作る前にイチからセックスの手ほどきをしなければいけないのでしょうか? そもそもなんで女性と付き合った事がないかなんて、もはや怖くて聞けません。
とにかく私には童貞君を育てている時間なんてないのです。良い人だと思ったのに……。自分の男を見る目の無さを心底呪います。
<TEXT/杉沢志乃>
【杉沢志乃(すぎさわしの)】
35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。現在は女性向け映像メーカー「
ラ・コビルナ」の代表取締役社長を務める。