1920年代:『ゼルダ~すべての始まり~』(Amazonオリジナル)
『ゼルダ~すべての始まり』より
Amazonオリジナルドラマである本作は、『華麗なるギャツビー』で有名な作家
F・スコット・フィッツジェラルドの妻ゼルダが主役。作家として成功する夫の傍らで自分自身の生き方を模索するゼルダの葛藤を描いています。
『ゼルダ~すべての始まり』より
当時のアメリカでは、第一次世界大戦中男性の代わりに労働した女性たちの活躍により、1920年に女性参政権が認められました。フィッツジェラルドと結婚したゼルダは膝丈のスカート、ボブヘア、ジャズ音楽、お酒、煙草、今まで女性にはタブーだったライフスタイルを謳歌し、“アメリカ初のフラッパー”と呼ばれました。
『ゼルダ~すべての始まり』より
ところが、ゼルダが女優を志し自立しようとするのを阻むのは、他でもない夫のスコット。
ジャズエイジの寵児として時代の先を行くスコットでさえ、妻が働くことに反対したのです。他にも、ゼルダがパンツ姿で田舎を訪れてホテルにも泊まれなかったエピソードなど、参政権を手にした後も封建的な考えに女性たちが苦しめられたことを物語っています。
『ゼルダ~すべての始まり』より
作中、自分の人生を生きようとするゼルダの苦しみを観ていると心が引き裂かれそうに……。ゼルダのように自分の心に正直でいるって辛いけれど、“自分の人生を生きる”手ごたえを感じるには通らなきゃいけない苦しみなのかもしれません。