Entertainment

星野源とライアン・ゴズリング。同い年で“今風モテ男”の共通点

 8月5日に放送された『第49回 思い出のメロディー』(NHK)を観ていて、こんなシーンがありました。大ヒット曲「熱き心に」を歌う小林旭(78)を紹介した俳優の西田敏行(69)が、「最近の若い男はうすっぺらい奴ばっかだからね」と言っていたのです。

小林旭

小林旭「盛り場12章」(1982年)

“老害”っぽい発言ではありますが、面白かったのはそのあとに登場してきた小林旭の出で立ち。上下白のスーツで、でっかいシャツの襟をジャケットの外に出したスタイルに、筒みたいにぶっといパンツを合わせる。小林旭のファッションが西田敏行の真意を表していたように見えたわけですね。

星野源とライアン・ゴズリングの似たところ



 一方、いま大人気の男性タレントのファッションを思い浮かべると、だいたいこぎれいなスリムフィットのコーディネートに行き着きます。ファッションは時代を映す鏡ですから、ここに現代に特有の空気が映し出されているのではないでしょうか。

 たとえば、星野源(36)。ドラマや映画では役柄によって服装も違ってくるのですが、表彰式やCMなどではタイトなシルエット。

バンド・スコア 星野 源「YELLOW DANCER」

バンド・スコア 星野 源「YELLOW DANCER」(2016)

『第9回 伊丹十三賞』の授賞式に登場した際に、ファッションデザイナーのドン小西氏(66)から「あまりにも普通すぎだよな」とか「山手線で座っていても違和感がないようなユルい個性」と評されたスタイル(『週刊朝日』2017年5月5-12日号)。

 あれが世間の大半が思い浮かべる星野源のイメージなのだと思います。

http://youtu.be/wyyJU2affRk
 こうした傾向は欧米でも見られるのだそう。その象徴的な存在が、映画『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーン(28)とともに主役を演じたライアン・ゴズリング(36)だといいます。英紙・ガーディアンの電子版に、『It’s just easier to dress like him than not: how the Ryan Gosling look took over』(ゴズリング風ファッションはホントにラクちん、ぐらいの意味でしょうか)という記事が掲載されていました。

ライアン・ゴズリング2016

ライアン・ゴズリング(2016)(C)Starstock

 洋服やヘアスタイルに高い美意識を持ち、総じて小さめのサイズを着こなす。性格的にモロい部分はあるけど、基本は謙虚でリベラルで物分かりのいい男子

 これが現代に受け入れられる男性像であり、頂点にゴズリングがいる。その分かりやすい目印がスリムフィットのファッションだと分析しているのですね。

イケメンすぎない「ミスター・ただの人」だから人気がある



 そこで押さえておきたいのは、この記事を書いたモーウェンナ・フェリアは女性。こうしたトレンドをちょっと皮肉気味にとらえているという点です。というのも、彼女はゴズリングのことを、「よく見りゃ大してイケメンではない」とはっきり書いているからなのです。

 なのに、男女問わず大変に支持されている。カフェに入れば、バリスタから客まで風貌が“ゴズリング男子”だといいますし、女性からの人気は言うに及ばず。モデルの中条あやみ(20)もゴズリングの名前を口にしただけで顔を真っ赤にしていましたっけ。

 では、一体このゴズリング人気はどこから来ているのでしょうか? ロサンゼルスのある女性エージェントが、ゴズリングを“ハリウッド版ミスターただの人”と称して、次のように分析していました。

ライアン・ゴズリング2017

ライアン・ゴズリング(2017) (C)Starstock

「彼はただ真っ白なキャンバスなのではなくて、彼を見る人それぞれの自由にできるキャンバスなのね。見た目はいいけど、良すぎるってほどではない。女の子からすれば、もしかしたら自分でも付き合えるかもしれないと期待させる存在で、それがいまの主演俳優に求められている要素だと言えるでしょう。」
(前出・ガーディアンより)

 そういったタイプの役者を「人柄俳優」と称し、ネットでバズるためには欠かせない要素と考えているようでした。

次のページ 
星野源もゴズリング男子?

1
2
あなたにおすすめ