『デスノート』ハリウッド版を全米が酷評!「ヒドすぎて笑える」ネタ扱いでブームも?
酷評もなぜか視聴率は好調?一周回ってブームの理由
主人公が繊細すぎ、間抜けすぎ、Lが無能すぎ、主人公とLの心理戦が皆無、恋愛臭強すぎなどなど、散々な言われようのハリウッド版。 しかし今、アメリカのティーンの間では不思議な現象が起こっているとか。 これは筆者が知り合いの米男子大学生(21才)から聞いたことなのですが、「ハリウッド版『DEATH NOTE』が酷すぎて笑えると評判になり、逆にティーンの間で流行っている」というのです。 原作との間違い探しを楽しむオタク系から、仲間との話題に入るためやSNSに投稿するネタ探しとして観てみるライト層まで、実に大勢の学生が半笑いでハリウッド版を楽しんでいるというから驚き! このブームの確かな裏付けはないものの、視聴率が高ければ続編製作を予定していることを公言していた監督が 「たった今、Netflixから先週末に関する良い知らせをもらったよ。観てくれてありがとう!」 と視聴率が好調なことを匂わすツイートをするなど、メディアや原作ファンからの酷評とは裏腹に視聴率はなかなか好調のよう。ハリウッド実写映画版『Death Note/デスノート』のために、原作漫画の小畑健氏が特別に描き下ろしたイラストを公開!イラストには、”リュークを信じてはいけない。リュークは、ペットでも、ましてや友達でもない”との衝撃コピーも。配信開始はいよいよ8月25日! #ネトフリ pic.twitter.com/HQDGEDKP6S
— Netflix Japan (@NetflixJP) 2017年8月10日
聞けば、あの悪名高き『ドラゴンボールエボリューション DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年公開のハリウッド版「ドラゴンボール」)でも似たような現象が起こったようで、同作のDVDを「いやげ物(贈られた相手が喜ぶどころか突き返されそうな、貰っても全然うれしくない20世紀の愛すべきみやげ物。みうらじゅんの造語)」的な感覚で友人にプレゼントしまくって反応を楽しんだ学生がいたとの証言も。 駄作が一周回ってブームになる……なんとも奇妙な現象です。 Source: 「Entertainment Weekly」http://ew.com/movies/2017/08/23/netflix-original-movie-death-note-ew-review/ 「LA Times」http://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-death-note-review-20170821-story.html 「Buzz Feed」https://www.buzzfeed.com/alisonwillmore/shall-we-begin?utm_term=.bqbjlw0eM2#.eyV8ONBWGq 「NPR」http://www.npr.org/2017/08/24/545483903/this-death-note-should-be-returned-to-sender 「Forbes」https://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2017/08/31/death-note-is-a-terrible-film-for-reasons-that-are-problematic-for-netflix/#1afb0ad15a91 <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】Just had a great call with Netflix about the weekend that made my day. Thank you for watching! pic.twitter.com/XYVhVsPO2L
— Adam Wingard (@AdamWingard) 2017年8月29日
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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