ホストを本気で愛してしまった…彼を信じて大丈夫?
私の友人でホストとして働いている男の子は、こんなことを口にしていました。
「好きって言っても、デートしても、女は次々に愛情を確かめようとしてキリがない。だからあんまり会いたくないけど繋ぎ止めたい客は、実家に連れて帰って親に会わせるんだよ。『結婚を考えてるから』って。それだけで安心するから便利。親は俺の職業を理解してるから、毎週違う女が来ても笑ってるんだ」
実はこれ、稀なケースではないです。
風俗嬢でナンバーを取るような女の子も、全く同じことを口にしていたのを聞いたことがあります。
「それくらいしないと、お金は稼げないよ」。彼・彼女らは、そういう感覚で仕事をしています。

だったら、ホスト全員が恋愛をせずにストイックに仕事ばかりをしているのか……と言えば、そうではありません。実際にお客様を好きになって本気で告白するケースもあるでしょうし、本気の結婚に至るケースもあるでしょう。
でも、それは本当にレアケース。
基本的には、恋愛シュミレーションゲームの中の人だと思いましょう。ゲームの中の王子様は、いくら課金して、いくら甘い言葉をかけてくれても、画面からは出て来ないのが普通ですよね。
では、そのレアケースをどう見極めれば良いのか。そこはもう、普通の恋愛と同じく「貴女を大切にしてくれるかどうか」に尽きると思います。
「課金しなくても愛情をくれるのか」も重要ですよね。「大事なお客様」としてではなく、「1人の女」として愛されているかどうか。そこをしっかり見極める必要があります。
例えば「彼には一銭も使わせてくれない」、「水商売をしていたけど、辞めるように説得された」など。あなたを換金価値のある道具として見ているのなら、お金に変わることは、理由をつけて肯定するはずです。
私には、なおみさんの彼が本気か、そうでないかは分かりません。
だけど、闇雲に信じていい相手ではないことは確かですし、彼自身、それを自覚しているはずです。もしも彼があなたに本気なのだとしたら。なおみさんが「信じなくては」と苦しくなるよりも、「信じさせてね」ってくらい、素直にわがままを言ってみても聞き入れてくれるはず。
もっと、自分本位に恋愛してみましょう。それでダメなら、「つまらない男ね」って、捨てちゃう覚悟で。世の中には「良い男」が、他にもわんさかいますから。
あ、くれぐれも、「彼の夢のために」なんてお金を使っちゃ、いけませんよ。
<文/yuzuka>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

ホストが本気になるって、ありえないの?

yuzuka/ユズカ
yuzuka
エッセイスト、脚本家、婚活メディア「ナレソメノート」では編集長を務める。元精神科看護師と夜職の経験あり。著書『埋まらないよ、そんな男じゃ。』他3冊。「五反田ほいっぷ学園」「愛の炎罪」等原作脚本
1
2