Gourmet
Lifestyle

宮崎名物「なんじゃこら大福」の中身とは…!【カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」】

カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」Vol.14 宮崎名物「なんじゃこら大福」】

なんじゃこら大福 旅行はおろか部屋からもろくに出ない引きこもりなので、テーマになる食材を知っていることが稀なのだが、今回は知っていた。

「なんじゃこら大福」。

 パッケージにはそう描かれていた。

 それを私がどこで知ったかというと、俺たちのバイブル「美味しんぼ」だ。作中でキャラがその大福を食べて「なんじゃこら」と驚いていたシーンが記憶に残っている。

大福に色々入っている…って何が?



 しかし、記憶に残っているのはそこまでなのである。「確かこの大福色々入っている」ぐらいまでしか覚えていない。

「色々入っている」という知識だけのものを口に入れるのはなかなか勇気のいることだ。食えるものが入っているとは誰も言っていない。

 しかし、たまにアバンギャルドな展開がある美味しんぼだが、未だかつて「砂利を食った回がある」という話は聞いたことがないので、多分、砂と石と砂利が入っているということはないだろう。

 ともかく開けてみたところ「見た目」的には普通の大福が二個入っていた。

 しかし、この大福、すごく重いのである。大きさがバスケボールぐらいあるというわけではない。だったら食う前に「なんじゃこら」などとおどけたことも言えずに「ふざけているのか」とマジレスしてしまうだろう。

 つまり相当な密度で色々入っている、ということである。

 多分イチゴは入っている気がした。しかし、他は全然思い出せないのでとりあえず食べてみることにした。

 余談だが、すべての商品がそうなのか、私の届いたものがたまたまそうだったのかはわからないが、大福の周りの粉が出血大サービスすぎて、私の机は粉じん爆発が起きそうなぐらい粉だらけになった。私のような物をキレイに食べれない人間は、全裸で風呂場で食った方がいいかもしれない。

デブの悪夢みたいな豪華さである



 中身は、予想通りまずイチゴは入っていたのだが、次に全く予想していなかった、塩気のようなものを感じた。クリームチーズである。そして栗、という三種類が入っていた。

 デブの悪い夢みたいな豪華さである。

なんじゃこら大福  日高屋公式サイトより

日高屋公式サイトより http://hidaka.p1.bindsite.jp/daifuku.html

 しかし、美味い物を全部入れれば美味くなるわけではないだろう、トリュフとフォアグラとキャビアを全部ミキサーにかければもっと美味いものができるかというと、すべての食材の良さを殺すだけだろう。

 おそらく、イチゴとチーズと栗をミキサーにかけても同じようなことになるだろうから、問題はチョイスではなくミキサーだとは思うが、ともかくミキサーではなく、大福にこの三種類を入れることにより、罰当たり的美味しさになっている。

 実際、罰は「体重」という形で当たると思うが、カロリーと美味さは大体比例しているものだ。

 しかし、質量がすごいので、この1個でおやつとしては十分満足できるだろう。

 名前からして、出落ちスイーツのようにも見えたが、面白みがある上においしいので土産ものとしては相当喜ばれるに違いない。

 この「なんじゃこら大福」は宮崎県の「日高屋」が販売しており、今でも人気ナンバー1の商品のようだ。

 現に店の写真を見ると、所せましの「なんじゃこら」のポスターやのぼりが張り巡らされており、相当な推され方だ。

 一見の旅行客がこの店に入って、なんじゃこら大福を買わないというのは、初めてココイチに行ってハヤシライスを頼むぐらいの精神力がいる気がする。

次のページ 
「なんじゃこら」という名前の由来がまたいい

1
2




あなたにおすすめ