さて、そんな2017年のキャスケット、実際にはどのように取り入れたらいいでしょうか。
もちろん、ピーコートにボーダー柄のセーター、ブルージーンズにローファーという、昔ながらのボーイッシュなスタイルにキャスケットをかぶっても構わないのですけれども、それだけでは少し物足りません。
そんなありきたりの組み合わせではなく、それまではキャスケットを組み合わせるなど考えつかなかったような、
フェミニンなドレスやシルクシフォンのブラウスに、べロアのキャスケットをシックに合わせるやり方が1つの方法。
もう一つは、それとは逆に
70年代リバイバルとして、あえて
キャスケットをコーデュロイのジャケットやパンツ、ローゲージのマフラーに合わせる方法です。こちらの場合は、いくら70年代が好きとはいっても、古着屋で本当に買ってきた70年代の古着ではやり過ぎですので、あくまでも今のシルエットと色のものを合わせましょう。
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そこまでやらないとしても、キャスケットは今まであまり帽子をかぶったことのない人にはかぶりやすい形です。
上部である
クラウンが大きすぎないものを選び、自分の髪に近い色か、コートやジャケットと同色にすれば、帽子がいきなり目立ってしまうこともありません。
シンプルな形に慣れてきたら、色を変えてみたり、ブローチやコサージュなど、飾りのついたものを選んでみるといいでしょう。
キャスケットはそれ1つでスタイル全体を70年代フレーバーに変えることができる、大変重宝な小道具だと言えるでしょう。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『
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