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みんな同じプチプラ服でいいのかな?手仕事感を取り入れる/ロエベに学ぶ

リバティプリントの服は、デパートで普通に買える

 さて、ではウィリアム・モリスの壁紙プリント、ロエベを買わずにして、私たちはどうやって取り入れましょうか。  このウィリアム・モリスのプリントは、リバティプリント(英国リバティ社が保有するプリントデザイン)から生地として売られていますし、日本では随分前からウィリアム・モリスの柄のリバティプリントで作られたシャツやワンピースが、デパートの婦人服売り場などで売られています。  ですから、ごく普通のシャツなどでしたら、手に入れるのはそんなに難しくありません。
ウィリアム・モリス

リバティファブリックのワンピース ※画像:WEAR

 ただこれらはハイブランドというわけでもありませんし、ごくごくオーソドックスなデザインですので、工夫せずに着たら単なるデパートの婦人服売り場に並ぶ柄物のシャツです。

ビッグシルエットと合わせるとか工夫は必要

 これらを着て今の気分を出したいのなら、ビッグシルエットのコートやジャケットと合わせたり、英国のトラッドスタイルのスカートやパンツに合わせるなどしたらよいでしょう。  柄物なので、その柄に使われている色だけで全体のスタイルを構成すれば、色がうるさく散らかった感じにはなりません。
ウィリアム・モリス

ウィリアム・モリスの壁紙から作られた デザインのシャツ ※画像:楽天市場

生地を買って小物を自分で作ってみよう

 またできる人は、売られているウィリアム・モリスのプリント生地を使って、自分で小物を作るのもいいと思います。少し地厚のインテリアファブリックも売っていますので、布バッグ程度なら案外簡単に作れるでしょう。
ウィリアム・モリス

ウィリアム・モリスのプリント生地『ロウデン』※MANAS TRADING INC.のウェブサイトより

 自分で作ってもロエベのバッグのようにはできないですって? そんなのは当たり前です。ロエベのバッグが欲しい方はそれを買えばいいのです。  けれども、手仕事を推奨したウィリアム・モリスをリスペクトしてジョナサン・アンダーソンがモリスのプリントを採用したのですから、私たちが手仕事でもって何かを作ることは、なんら問題ありませんし、恥じ入ることもありません。

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 ウィリアム・モリスが嫌ったのは工業製品の均質化と平均化、それによってもたらされる味気のなさ。手仕事はそれと対極にあるのですから、私たちも堂々とモリスのプリントを使って、手のぬくもりを感じさせる何かを作りましょう。 <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 小林直子【小林直子】 ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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