Lifestyle

セクハラ編集長が駅のホームで突然キスを…。会社の処分は大甘だった

体調を壊して激ヤセした彼女は…

「出版社の従業員は50人未満で、ビルのワンフロアーで仕事をしています。だから会社の人にも相談できず、また大学の友達たちは社会人になりたての楽しい頃。卒業と同時に彼氏とも別れたので、誰にも相談できず孤独でした」 落ち込む女性 そのうち和泉さんは、ストレスで体調を崩して激やせ。お盆で帰省すると、親が心配していろいろと尋ねてくるので、とうとう打ち明けたそうです。 「父が『いざとなったら、知り合いの弁護士に相談して、裁判でもなんでもやって闘ってやる』と言ってくれました。守ってくれる人がいるのだと安心し、会社に打ち明ける勇気が出ましたね」  そこでお盆明けに副社長に直談判をした和泉さん。編集長と同じ年の明朗で社員の人望が厚く、副社長は編集長と正反対のキャラ。和泉さんをすぐに別の部署に異動させてくれました。ただ、セクハラ編集長には特におとがめはなく、他の編集者たちも不思議に感じていたようです。  以後、編集長の下には、若い女性が配属されなくなり、「ネクラな編集長の下に若い子は合わないよね」と陰でこっそりいう社員もいたそうです。

セクハラ被害から学んだこと

「私は4年目に退社しました。もっと大きな出版社で編集者として経験を積みたかったからです。その編集長は定年まで勤めたと聞いています。社会人の息子さんが引きこもりになってしまい、家庭の中が暗く、若くて元気な新入社員の私に夢を見たようです。迷惑な話ですよね」  今でもセクハラのニュースを見るたびに心が痛むという和泉さん。 「セクハラを受けている当事者は、仕返しが怖くてなかなか周囲に言い出せない傾向がありますね。でも信頼できる人にぜひ相談してみてください」  くれぐれも一人で抱え込まないことが大切なようです。 ―私達の身近な「セクハラ」 vol.4― <TEXT/夏目かをる イラスト/鈴木詩子>
夏目かをる
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ