
きれいなデニムにはパンプスを合わせて ※画像:WEAR
このモードの傾向を実際に取り入れるのは簡単です。Gジャンやジーンズ、スカートを選ぶときは、とにかくきれいな、色落ちも、ダメージ加工もされていないものを選ぶことです。
もう既に市場ではそんなきれいなデニムが売られているので、それらを使って、全体にきれいなコーディネイトを作るといいでしょう。合わせる靴もスニーカーではなく、パンプスやサンダルのほうがより全体のスタイリングがきれいになります。

ロウデニムの風合いを生かしたG-Star RAWのデニム「Lanc Straight Overall Prestored Jeans」日本でも買える https://www.g-star.com/ja_jp/shop/women/jumpsuits-overalls/d06174-3147-8782
ここ最近、カジュアル化が進んで、色落ちしたダメージジーンズでどこへでも行ってしまう女性がふえました。時と場所を選べばそれでも問題ありません。そういった、カジュアルな装いがふさわしいところももちろんあります。けれども、どこへでもそのスタイルで行って、それが一番格好良いというわけでもないのです。
年齢が上がれば上がるほど、ダメージジーンズはみすぼらしく見えてきます。いくら値段が高くても、有名なブランドのものだとしても、そのブランドや価格を知らない人には、そんなことは全く意味をなしません。それは単なる「穴があいたズボン」としか認識されません。

その結果、例えばミシュランの星のついたレストランなんかに入っても、いい席に案内されなかったり、また人によっては、ファッションやインテリアを扱うショップで販売員の方にスルーされたりしてしまいます。実際にそういうことが起こっているという話をいろいろな方から聞きました。
なぜそんなことが起こるのでしょうか。それはやっぱりみすぼらしく見えてしまうからです。少なくとも販売員さんたちや、レストランのスタッフにはそう見えています。とてもお金を持っていそうには見えません。そうすると、販売員の方からは相手にされなくなってしまいます。
今シーズンの傾向を受けて、日本の市場にもきれいめなデニムのアイテムが数多く出てくると思います。デニム自体は決して高い素材ではありませんので、色落ちしていないきれいなデニムが高くて買えないということはないでしょう。案外、有名なブランドのダメージジーンズよりも安いかもしれません。

この春はきれい目なデニムがトレンド ※画像:WEAR
トレンドでもあり、かつ周囲に好印象を与えるきれい目なデニムをこの春は選んではいかがでしょうか。きっとセレクトショップへ行って販売員の方にスルーされるなんてことはなくなるだろうと思います。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『
わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に