どんどん衣装の水着の面積が小さく…エスカレートする要求

「グラビアの仕事は3年くらいしましたが、どんどん衣装の水着の面積が小さくなっていって、しまいにはブラジルのサンバみたいな小さな水着も着せられましたね。
最終的には、所属していた事務所の社長からAV出演の斡旋や、『仲良くするといい事あるから』的な感じでプロデューサーと飲みに行ってこいとか、要は“ヤッて仕事取ってこい”って事なんですけど……」
芸能界の裏事情で聞いたコトありますが、やっぱりあるんですね……。
「その時26歳だったので“今からならまっとうな会社員としてもやり直せる!?”と思い、引退しました。でもレースクイーンの同期とかはAVに転身したり、カキタレ(=芸能関係者の性欲処理女性の隠語・セフレ以下の扱い)に成り下がった子も何人かいますね……。
そういう子達は、精神的にも病んでたりしていて、疎遠になってしまいましたね。私はやらなくて本当に良かったと思ってます。
もちろん、レースクイーンの同期で今でもテレビに出て一線で活躍している人もいます。普通に主婦になった子も。私は今の仕事が楽しいので、やめて良かったと思っています」
リサさんいわく「レースクイーンやグラビア上がりは、“表で脱ぐか裏で脱ぐか”しないと売れるのは難しいのでは?」とのことです。

芸能界の闇はよくニュース等でも取り上げられますが、一瞬の隙をみせたら転落するのは簡単なように思われます。
リサさんは、やりたい事がないながらも、やりたくない事は明確で、崖の下まで堕ちずにいられましたが、彼女とは逆に「何をしてでも芸能人として成功したい!」という純粋な思いがある人こそ、闇に呑まれてしまう危うさを感じました。
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シリーズ「人生の転機、上がったり下がったり」 vol.10―
<TEXT/白戸ミフル ILLUSTRATION/ただりえこ>
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