親が不倫した時、子は何を思う?母の“性的な一言”にショック
現実を目の当たりにしたことで、家庭に幻想を抱けなかった
――親の不倫が、佐藤さんの男性観や結婚観に影響した部分などはありましたか?
「あきらかに外で遊んでいそうな父を見て育ったからか、幼いころから『永遠の愛』というものに疑念があり、『不倫は100%ダメなこと』と思わなかったんですね。人間だから、パートナー以外の人を好きになることがあっても仕方がない、みたいな。だから、父の不倫は、自分の考え方があっていたという確信材料になったと思います。
結婚に関しては、現実を見てきたことで“家庭”というものに幻想を抱けませんでした。5年前に結婚しましたが、『愛する人に一生尽くす』というよりは、『一緒にいて楽しい』と思える相手です。今思うと、両親のような夫婦にはなりたくないとの思いがあったんだと思います」
――ご自身が結婚した今、両親に思うことを教えてください。
「結婚って、楽しく過ごせる相手との延長にあるものかなって今は思うので、どうしてふたりが結婚したのか、やっぱりわかりません。父のどこがよかったのかもわからないし、娘に夫の不倫を話した母の気持ちもわからないし、未だに謎だらけの夫婦ですね。
ただ、結婚しても不倫は仕方がないことという考え方は変わらなかったので、もし私が当時の母と同じ状況になっても受け入れられると思います。でも、いい気はしないので、バレないようにやってほしいですけどね。それよりも、ウチは私が家計を支えているので、『私の稼いできたお金をそんなことに使って!』って方に腹が立つと思います(笑)」
父親の不倫をきっかけに、両親へ複雑な想いを抱いてきた和美さん。それでも彼女は自分なりに、地に足の着いた「結婚」の答えを見つけていました。
<TEXT/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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