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松坂桃李“セクシー&個性派”への脱皮のウラに、29歳の危機感

 2018月4日6日に公開され大ヒット中の映画『娼年』。ボーイズクラブで多数の女性に体を売る美青年・リョウに扮した松坂桃李(29)が、数々の女優達との激しい濡れ場を披露しています。

 昨年公開の『彼女がその名を知らない鳥たち』では女をもてあそぶゲス男、さらに映画&ドラマの『不能犯』では、矢田亜希子の手首を舐めるシーンが話題になるなど、松坂桃李がセクシャルで陰のある役を体当たりで演じています。

キネ旬 一方、3月に終了したMHK連続テレビドラマ『わろてんか』でヒロインの夫・北村藤吉を爽やかに演じ、イケメン俳優健在をアピールしました。陰と陽を使い分ける松坂の心境の変化はなぜ起こったのでしょう。

好青年からセクシー個性派への大転換


「『娼年』はまさに女性のために作られた女性映画」と称する辛口映画評論家の前田有一氏。興業的なヒットは松坂桃李にかかっていると指摘します。

「『娼年』はエロ版ジェットコースタームービー。ハリウッド娯楽映画そのもので、ストーリーの間に濡れ場があり、濡れ場の間にストーリーがあるという作りで退屈させません。しかも登場する女性たちがそれぞれ恋やセックスに苦い思い出があるため、女性が共感できるキャラでもある。だからセックスで女を喜ばせる男という問題作ではあるけど、女性の視点から見ると万人受けする映画です。

 さらに松坂は自己主張やアグレッシブさがなく、セックスにおける観察者。まさに彼にぴったりの役です」(前田氏)


 女性たちがそれぞれ激しい欲望をぶつけるたびに、毒気に当てられた松坂がさらに傷ついた女たちの本性を暴き出す様が見どころ。前田氏は「真の主役は欲望を露わにする女性たちで、松坂は脇役」と言い切ります。

「映画という興業の世界では主役なのに、作品では脇役という非常に難しい役を引き受けた。そこにイケメン俳優としての焦りと、並々ならぬ覚悟を感じる」と前田氏。これまで人気が先行していたのが、これを機に本格的な俳優への転換を狙っていると前田氏は指摘します。

29歳の松坂桃李が語る危機感


 松坂桃李の危機感と覚悟は、各媒体のインタビューでも色濃く見えてきます。

「僕は今、29歳なのですが、これから30代で役者という仕事を続けていくための、(陰のある役は)僕なりのやり方なんです」(FLASH 2018年4月10日)と意識的にリスキーな役を演じていることを述べています。さらに朝ドラやCMなどの明るい役はやってよかったと言いながら、迷いを払しょくするための覚悟を露わにしています。

「ただ、20代半ばで、自分の中では『このままいくと甘えが出る』と思ったのも事実。年を重ねてもパブリックイメージ通りの役を続けている役者さんたちは素晴らしいと思うのですが、僕にとってはそれではハードルが上がらないというか…(中略)無理やりハードルを上げていく作業が僕には必要で、今はそんな時期なんですね」(同)

妄想松坂桃李

5月2日に発売になる写真集『妄想・松坂桃李2』(ワニブックス)

 また「娼年」公開前の女子SPA!のインタビューでも、30代からの役者人生をかなり意識していると率直に語っています。

「(リョウのオファーを)ラッキーだなって思いました。(中略)30代になってからのことを考えても、(役者として)いいきっかけになると思いました」

 松坂桃李をここまで駆り立てる理由は何でしょう。芸能関係者は次のように指摘します。

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男優もセクシー路線で脱皮する時代?

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