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30歳でマレーシアに転職。物価も食べ物も最高だけど…苦労しているコトは?

 旅行先として根強い人気で、日本人にとって住みやすいとも言われているアジア諸国。アジア5カ国で働いた経験のあるライター・カワノアユミさんによると、タイやマレーシアといった国々は、女性の海外転職先としても人気だそう。
バクテー(豚肉の漢方薬煮込み)

マレーシアで人気のバクテー(豚肉の漢方薬煮込み)

 海外での活躍には憧れますが、もし本当に住んだら、どんな暮らしが待っているのでしょうか? カワノさんに、アジアへ転職・移住した女性へインタビューしていただきました。(以下、カワノさんの寄稿)

30歳を機に海外転職!マレーシアのホテルで働く女性

 お話を伺ったのは、マレーシアの首都、クアラルンプールのシティホテルで日本人スタッフとして働く大川美保さん(仮名・33歳)。アジアで転職したいきさつや、現地での生活を聞いてみました。 「30歳の時に知り合いから今の勤務先を紹介されて、海外で働く最後のチャンスだと思ったのがきっかけです。実は30歳を節目に海外に転職をする女性は多いそうで、ワーホリの年齢制限も理由の1つではないかと思われます。  求人はリクルート会社に登録して探す人がほとんどですが、何年か仕事をしているとヘッドハンティング会社から仕事のオファーが来たり、仕事ぶりを評価されて紹介されるパターンも多くあります。  マレーシアの就労ビザは年齢や職種などの制限を除けば、比較的取得しやすいと思いますね。ビザは会社が負担する場合がほとんどですが、中には労働ビザを負担してくれなかったり、労働ビザじゃないビザを発行する会社もあるので注意が必要です」

物価が安くて快適!料理も美味しいマレーシア

 実際に暮らしてみて分かった、マレーシアの生活とはどのようなものなのでしょうか? 「物価は非常に安く、首都クアラルンプール中心部のコンドミニアム(家具付きのマンション)でも月6万円ほどで住むことができます。食事はフードコートでたくさん食べても300円ほど、タクシーも初乗り100円程度と安いです。  日本よりも高いと感じるのは、洋服とお酒ですね。洋服は日本と同価かそれ以上、アルコール類はイスラム教徒が多いので酒税が高いんです。マレーシアで働く日本人の平均賃金は15~24万円と物価の割には良いので、お酒で贅沢しなければ貯金は貯まりますね」  また多民族国家のマレーシアだからこそ、様々な国の料理が充実してるといいます。
屋台のスチームボート(鍋)

屋台で食べるスチームボート(鍋)がお気に入り

「有名なのはバクテー(豚肉の漢方薬煮込み)やスチームボート(鍋)等の中華系、マレー人が好きなナシレマ(ココナッツミルクで炊いたご飯)やラクサ(麺料理)や、パキスタン料理も美味しいです。マレーシアにはパキスタンからの出稼ぎ労働者や移住者が多いのでクオリティが高く、特にビリヤニ(炊き込みご飯)がお気に入りです。  また、マレーシア人はサパー(夜食)好きなので、夜中でも開いているお店が沢山あります。夜11時から朝6時まで、豪華なサパーブュッフェを出すホテルがあることには驚きましたね」  さらに、格安航空会社でどこにでも安く旅行できることも魅力だそう。 「LCCの『エアアジア』で、東南アジアならどこでも安く行くことができます。安い時期ならタイのリゾートも往復1万円で行けちゃいますね。  国内旅行は、免税店がある『ランカウイ島』でお酒を楽しむ人も多いです。また、クアラルンプールから車で2時間で行ける『イポー』という町は温泉が有名。部屋に温泉が付いているホテルも安く泊まれるので、週末は日本で泊まれないような5つ星ホテルのプールで泳いだり、ホテルブュッフェを楽しんだりしています」
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いいことばかりじゃない。苦労する点は?
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