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夫の不倫を許そうとした妻「だけど、身体が悲鳴を上げた」

不倫発覚、その後。――Vol.2>

 不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんがレポートする、不倫発覚後の“夫婦の行方”。(以下、亀山さんの寄稿)

不倫発覚、その後

※写真はイメージです(以下同じ)

 夫の不倫が発覚後、夫婦でよく話し合い、納得もしてやり直すと決めたのに、どうにも我慢ができなくなって離婚したというケースがある。人間は理屈通りにはいかないのだ。

「あんなにきちんと話し合って、お互いに努力もしたのにどうにもならなかった。そのことが私にはショックでした。自分に自分が裏切られたような気がして……」

 そう言うのはヒロコさん(仮名・42歳)だ。3歳年上の夫とは、29歳のときに結婚、ひとり娘にも恵まれた。ところが結婚して10年たったとき、夫の不倫が発覚。話し合いを重ね、やり直すと決めたが2年でヒロコさんが音を上げた。

「ただいま」の言い方で、夫の不倫に気づいてしまった



「夫は自分の職場に来ていた派遣の既婚女性と関係をもっていました。夫の言いぶんによれば、家庭がうまくいかないと彼女から相談されたのがきっかけで、ふたりで会うようになったそうです。関係をもったのは一度きりだと言ったけど、一度きりって嘘っぽいですよね。少なくとも1年くらいは恋人のように関係を持っていたと私は思っています」

 なんとなく夫の様子がおかしいと感じてカマをかけたら、夫はすぐに白状したという。

 一般的に夫の浮気は携帯などからバレるケースが多いとされている。それは事実だと思うが、最初に妻が感じるのは、ヒロコさん言うところの「なんとなくおかしい」なのだ。そこから携帯にたどりついて、浮気が現実として認識されることが多い。「なんとなくおかしい」という第六感は理屈では説明のしようがないらしい。

「あるとき、帰ってきた夫の『ただいま』がいつもと微妙に違うんです。忙しい人だから、家にいても効率を考えて動くのに、ふっと見るとぼうっとしていたりして。以前はぼうっとしていることなんてなかった。そういう些細なことが積み重なって、なんだかおかしいなと思うようになりました」

「ただいま」 夫も妻を裏切っていることが苦しかったのかもしれない。だからカマをかけたらすぐ白状したのだろう。不倫のやめどきを探っていたのではないか。

「私はショックでしたよ。そんなあっさり白状するくらいなら不倫なんてするなと思いましたし、夫にもそう言いました。夫は涙ながらに謝ったけど、だからってすぐに『いいよ、許すよ』とはならなかった」

 高校時代からの親友や、仲のいい姉にも相談した。ふたりとも「いちばん大事なのは、あなたがまだ夫を愛しているかどうかだよ」と言った。自分でもそう思った。だから、夫と時間をかけて話し合ったのだという。

「夫を責めたわけではないんです。私たちが一緒になってから娘が産まれたこと、これまでの生活のこと。お互い、もっとふたりでいる時間を増やしたほうがいいということ、娘が自立したらふたりでたくさん旅行しようということなどを思い出しながら、お互いに愛情があることを確認していったんです」

 数ヶ月かけて話をし、新婚のころの気持ちも想いだした。

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我慢に我慢を重ねた妻の身体に、次々と異変が――

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