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朝ドラ『半分、青い。』で人気再燃、くらもちふさこのマンガの素晴らしさ

 少女マンガマイスターの和久井香菜子です。

 NHKの朝ドラ『半分、青い。』で、少女マンガ界のレジェンド・くらもちふさこさん(1955年~)の作品が実名で登場し、話題になっていますね。1980年代に青春を過ごした女性たちには馴染みの深い作家ですが、朝ドラをきっかけにリバイバルヒッットの兆しです。

『半分、青い。』

『半分、青い。』公式サイト https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

 そこで、くらもちふさこさんの作品がどれほどすばらしいかを力説させてください!

まずは『いつもポケットにショパン』がドラマに登場



 1980年代を舞台にした『半分、青い。』で、ヒロイン・楡野鈴音(永野芽郁)がマンガ家を夢見て上京し、売れっ子マンガ家・秋風羽織(豊川悦司)のアシスタントになります。この秋風羽織の作品として、くらもちふさこさんのマンガが実名で登場するのです。

 まず4月24日放送回で、ヒロインが夢中になって読んでいた『いつもポケットにショパン』。おそらく少女マンガ初の、本格的クラシック音楽作品です。

いつもポケットにショパン

AmazonのKindleストアで、5月24日まで第1巻が無料試し読みできる

 ピアニストを母親に持つ麻子の、自分の才能や容姿に対するコンプレックス、幼なじみの季晋ちゃんとの再会と彼の変貌、2人の母同士の因縁、麻子の母との和解と、たった5巻の物語の中に、ギッシリと心を揺さぶるトピックが詰まっています。

 人は自分が何者かわからない若いうちは、コンプレックスにまみれているもの。麻子の苦悩は多くの女子の共感を得るはずです。季晋(きしん)ちゃんとその他登場する男子キャラも、やはり深く思うところを抱えていて、脳天気な人など一人もいません。表現力も卓越していて、音符や擬音を一切使わずに描かれた音楽は、画面からこぼれ出すようだと言われています。

『東京のカサノバ』『アンコールが3回』も登場予定



 朝ドラに登場する予定だという『東京のカサノバ』や『アンコールが3回』も名作です。

東京のカサノバ『東京のカサノバ』は、めちゃくちゃかっこいいお兄さん暁(ちいちゃん)と、多美子の物語です。多美子の母は大女優である羽生かおりのマネージャーをしていましたが、とあることでクビになってしまいます。以来、女手ひとつで3人の子どもを育て上げるのですが、そこにいろんな人間模様が描かれます。

アンコールが3回

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『アンコールが3回』は、芸能界が舞台。歌手・二藤ようこは、敏腕マネージャーの不破くんの手腕で、メキメキと人気をあげていきます。不破くんが以前担当していたのは「れーた」。彼らにはそれぞれ秘密があるのですが、それが人間関係に少しずつ関係していきます。

「ようこ」も「れーた」もすがすがしいほどの自信家で、かっこいいです。一方の不破くんは、今では人付き合いの常識になっていますが、当時は珍しかった「肯定感」をうまく使ってどんどん担当するタレントを伸ばしていきます。彼と仕事をしたら気持ちよく成長できそう。

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くらもち作品は「ああ、これわかる!」の連続

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