「冷静に話ができる自信がなかったので日を改めて、彼に浮気のことを追求しました。最初はしらばっくれていましたけど、浮気相手とのやりとりのスクショや2人の画像を見せたら観念したらしく、浮気の事実を認めました。ただ、彼からは『人のタブレットを見るなんてプライバシーの侵害だ!』って逆ギレされましたけどね(笑)」
結局、婚約破棄という形になったそうですが、すでに披露宴の招待状も出していたため、後始末はかなり面倒だったそう。
「招待状を送った両家の親族と友達、それと仕事関係の方たち全員に事情を説明しました。彼の父親が『1度の過ちくらい許してもらえないか』と言ってきた態度にお母さんが激怒。
当然、この状態で結婚なんて論外で、100%彼有責で結婚式のキャンセル料と慰謝料をきっちり払ってもらいました。もちろん、そんなので私の気持ちは全然晴れませんでしたけどね」

なお、元婚約者と浮気相手は同じ職場だったため、2人とも居づらくなったのかしばらくして会社を辞めたそうです。
「彼は浮気相手とのやりとりに使っていたタブレットを『仕事用で会社からの支給品』とウソをついていたんです。実際、私の会社では支給されていたので、これを信じてしまい、浮気の証拠を掴むの遅くなっちゃった。式場の予約をする前に分かっていれば、こんなに面倒にならなかったのに……」
多くの人は“連絡を取るならスマホ”と思いがちですが、決してそうではなかったようです。バレないためにタブレットやノートPCでも浮気相手と連絡を取っている可能性もあると考えたほうがよさそうです。
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シリーズ 本当にあったトンデモLINEエピソード vol.7―
<文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>