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マクドナルドのソフトクリームとシェイクの味が激変中。その秘密がわかった

 業務用のソフトクリーム製造機を自宅に2台所有するほどソフトクリームが大好きな、アイスジャーナリストのシズリーナと申します。 ソフトクリーム 日本全国のソフトクリームを食べ歩いていたら、いろんな製造機に出会いました。製造機によって味や食感に特徴が出て、ソフトクリームなのにジャリジャリするなんてことも。

ソフトクリームは製造マシンで味がぐっと変わる

 ソフトクリームやシェイクなどコールドスイーツを製造するマシンといえば、ソフトクリーム製造機(通称:ソフトクリームフリーザー)。このソフトクリーム製造機の市場が味とともに大きく変わろうとしていることはご存知でしょうか?  日本市場でトップシェアを獲得しているメーカーが「日世(NISSEI)」。カフェやサービスエリアなどソフトクリームを扱う店舗へ導入されています。
日世(NISSEI)ニックン・セイチャン

このキャラクターが目印 ニックン・セイチャン

 日世は、製造機、ミックス、コーンに至るまでの全てを製造販売するソフトクリームの総合メーカーです。ソフトクリームは、ソフトクリームミックス(ソフトクリームの素)と製造機の組み合わせで味や食感、風味の感じ方まで変わるとても繊細なスイーツです。同じミックスを使用していても味が違ってみえるのは、マシンとの相性によるものなのです。

マクドナルドのソフトクリームが一部のお店で激変中

 一つ例に挙げると、今、マクドナルドのソフトクリーム(ソフトツイスト、ワッフルコーンなど)とシェイクの味が一部の店舗で劇的な変化をみせています。これまでアメリカのTAYLOR(テイラー)社製が全店で導入されていましたが、最近では“ソフトクリーム界のフェラーリ”と呼ばれているイタリアのカルピジャーニ社製の導入が進んでいます。 (筆者は、東京都内のマクドナルド目黒不動前店、野方店、品川シーサイド店でカルピジャーニ社製のマシンを確認済みです)  まずはソフトクリーム「ソフトツイスト」の形(見た目)を比較してみてください。
ソフトクリームマシン/テイラー社製造機

テイラー社製造機

ソフトクリームマシン/カルピジャーニ製造機

カルピジャーニ製造機

 テイラー社の製造機は、ソフトクリームを“ふわっと”仕上げているため高く巻き上げることが難しく、店舗限定「ソフトツイストタワーサイズ」を作るときに苦戦しているスタッフをよく見かけます。しかし、空気を多く含んでいるため、食感は雲をかじっているようで舌触りがとってもクリーミーでミルクの香りを上品に後追いさせます。
テイラー社/ソフトクリーム

テイラー社のソフトクリーム

 一方でカルピジャーニ社の製造機は、ソフトクリームのボディをしっかりさせながら、氷の粒子がとても細かく、コーンの上に雪が積もったように仕上げています。見た目は固そうに見えますが、口に入れた瞬間、氷の結晶が一粒ずつ弾けるように舌の上で溶け、珪藻土のようにミルクが浸透していきます。
カルピジャーニ社/ソフトクリーム

カルピジャーニ社のソフトクリーム

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味に圧倒的な差が出たのは…?
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