さてこのニットドレス、ミニ丈なのがポイントですが、こんなに短い丈のものは着たくないという方も多いでしょう。
スカート丈が短くて中が見えそうな場合は、中にショートパンツをはけば問題ありません。ミニスカートの中が見えないように手で押さえて歩くよりはそのほうがずっとましですから、中にショートパンツをはきましょう。

ミニ丈がポイントのニットドレス。中が見えそうならショートパンツをはこう ※画像:WEAR
脚の形をカバーするニーハイ・サイハイブーツがお勧め
次に足元です。シャネルのルックでは、同じ糸で編んだゲートル、日本風に言えばロングレッグウォーマーを合わせています。
ロングレッグウォーマーは日本でも、例えばバレエの練習用のウォーマーが売られていますので、それもいいでしょう。靴の色とレッグウォーマーの色を同じにすれば、脚がつながって長く見えますので、ぜひとも色は合わせましょう。

バレエ用品を扱う「チャコット」のレッグウォーマー(ロング)。靴も同系色にしよう ※画像は チャコットオンラインショップより https://shop.chacott.co.jp/product/detail253313-0085-83_000.php
レッグウォーマーでは心もとないという場合はニーハイブーツ、もしくはサイハイブーツ(脚の腿まであるブーツ)を合わせるといいでしょう。
私はこちらがお勧めです。というのも、ニーハイブーツ、サイハイブーツとも、はけば脚の太さや膝から下の脚の湾曲が目立たなくなるというい優れ物だからです。
脚の形を気にしてミニスカートがはけなかった人でも、これらをはくことによって、脚の形など気にせずはくことができます。特に小さいころ、畳の上で正座をよくした経験がある方の場合、どうしても膝下が曲がっていますから、そういう方にはニーハイブーツ、サイハイブーツは本当にお勧めです。

脚の形が目立たないニーハイブーツやサイハイブーツがおすすめ ※画像:WEAR
シャネルのルックはよりシックに見せるために、ネイビーと黒、そして靴ひもの白の3色で全体をまとめていますので、シックでエレガントに見せたい場合はそうするといいでしょう。
最後の仕上げにマリンキャップをかぶれば完璧ですが、髪形や好みもありますので、そこまでしなくても構いません。
さて、ここまで揃えられたら、早速、街へ出かけてみましょう。寒くなりそうな場合は大判のストールなどを持参して、ジャケットやコートなしの装いを楽しみましょう。

寒くなりそうな場合は大判のストールなどを持参して、ジャケットやコートなしの装いを楽しもう ※画像:WEAR
私たちはふだん見慣れないものを見るとはっとします。いつもはミニスカートをはかないような人がミニスカートをはいたり、それがわずかな露出だとしても、ふだんは露出していないようなところが見えていると、それだけでどきっとするものです。

今までと違う装い方で、自分自身を魅力的にしてみよう ※画像:WEAR
はっとしたり、どきっとしたりするということは、それを見る人の心を動かすことができたということ。動かせたということは、その人が魅力的だということです。
今までと違う装い方で、自分で自分を魅力的にしてみましょう。鏡に映った自分の姿に、自分自身さえも驚いてしまうかもしれません。
<文/小林直子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『
わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に