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秋冬のトレンド、70年代スタイル。“ただの古着”っぽくならないコツは?

モードをリアルに着る! Vol.50/小林直子】

 流行は主にシルエットの変遷により形作られますが、色にもまた、その時代に特有のものがあります。

70年代カラー

60年代ではサイケ調の少し蛍光がかった色、80年代であれば黒…色にもその時代特有のものがある

 例えば60年代であればサイケ調の少し蛍光がかった色、80年代であれば黒、もしくは明度、彩度ともに高いビビッドな色、そして90年代は彩度の低いニュートラルな色というように、その色の組み合わせや使い方を見ただけで、これは何年代風だ、ということがわかります。

秋冬のトレンド、70年代スタイル


 今年の秋冬のトレンドの1つに70年代スタイルがあります。


 70年代にはやった、大きなサングラスやキャスケットといったアイテムや、パッチワークやコーデュロイといった素材や手法、そしてブレザーにパンタロンやボータイがついたブラウスを合わせるスタイル等、70年代ファッションを彷彿(ほうふつ)させるルックをさまざまなブランドが発表しています。

 そしてこれらをより一層、70年代らしく見せているのがその色合いです。


 ブラウン、ベージュ、キャメルといった茶色のバリエーション、それに茶色がかった赤であるボルドーや、茶色がかった黄色である、からし色などの70年代にはやった色合いで、前述したようなアイテムを使いスタイルを組み立てることによって、70年代風を演出することができます。

 そしてそんなスタイルを今あえてやることこそが2018年の秋冬を代表するトレンドのスタイルということになります。


 クロエの2018年秋冬コレクションは70年代の色合いで構成された、ノスタルジックだけれども、どこか新しく魅力的なルックが勢ぞろいしていました。


 ココア色のハイネックのブラウスにボルドーのインナーとパンタロン、キャメルのバッグという色合いはまさに70年代カラー。

 パンタロンとハイネックの組み合わせも70年代の代表的なスタイルにもかかわらず、今を感じさせるのは、70年代そのままのシルエットではないこと、そして印象的な腕のバングルや、カーゴパンツ風のジッパー使いなど、今の要素がふんだんに取り入れられているためです。

 では、私たちが2018年の70年代カラーを使ったスタイルを作るにはどうしたらいいでしょうか。

70年代ルックを今風にアップデートすることが肝


 もちろん下北沢や高円寺あたりの古着屋へ行って、上から下までベージュやキャメルを買い集めれば、本当の70年代ルックができ上がるでしょう。しかし実際にやってみればわかると思いますが、それでは今風には見えません。なぜでしょうか。

 色もシルエットもそのまま70年代のものは、やはり単なる70年代で、2018年風ではありません。

70年代カラー

クロエ「フレアパンツ」のルック。カーゴパンツ風のパンタロンが今を感じさせる ※画像は公式HPより https://www.chloe.com/jp/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84_cod54162105un.html

 クロエのルックを見てもわかるように、実はシルエットは70年代より、よりリラックスしたものですし、カーゴパンツのディテールがついたパンタロンはワークウエア風となっています。また、ブラウスも透けるシフォン素材を使うことで、より今のフェミニンな雰囲気を表現しています。

 色もシルエットも70年代に限りなく近いけれども、必ずどこか今風にアップデートされている、それが先程のクロエのルックの肝となります。

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2018年の70年代リバイバルスタイルを作るには?

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