――現場がお好きとのことですが、西島さんはシネフィルとしても有名です。映画の原体験というと何が浮かびますか?
西島:子どもの頃に『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』を観に行ってものすごく感動しました。「本物じゃん!」って(笑)。すごく覚えていますね。吉祥寺の映画館だったかな。ドキドキ興奮しました。あと僕はジャッキー・チェン世代なので、彼の作品も多く観ましたね。昔の映画館は入れ替え制ではなくて、一日中居られたので、もっと成長してからは同じ作品を続けて観ていました。1回目はただ興奮しているなかで終わってしまうので、2回目はもっと冷静に観たりしていました。
『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』より
――最後に読者に向けて映画公開のメッセージをお願いします。
西島:主人公の波平は、みなさんと同世代の、仕事に恋に一生懸命頑張っている女性です。みなさんが今まさに経験していること。壁にぶつかったり、それを乗り越える喜びがあったり、職場でのやりがいを見つけたり、見つけられなかったり(笑)、仕事と恋のバランスで悩んだりといった等身大の女性の悩みと、そこに立ち向かっていく姿を描いています
。明日からまた頑張ろうとか、
ちょっと見方を変えてみようとか、何かのエネルギーを与えられる映画になっていると思います。
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ストイックなイメージの強い西島さんですが、それは決して内に向くものではないようです。「とにかく現場が好き」という西島さん。丹念な役づくりも、常にまわりのスタッフさんと一緒に、オープンな形でされているんですね。取材中も『オズランド』本編と同様の、何度も見せる柔らかな笑顔が印象的でした。
<文&写真/望月ふみ>
メイク:亀田雅(The VOICE)
スタイリスト:TAKAFUMI KAWASAKI(MILD)
(C) 小森陽一/集英社(C)2018 映画「オズランド」製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi