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はあちゅうが“夫婦インスタ”に込めた想い。「愛する人のことを堂々と語りたい」 

相手がこの人じゃなきゃ、この漫画は描けなかった

――もしかすると言葉よりイラストの方が、より空気感が伝わるのかもしれませんね。しみけんさんの反応はいかがですか? はあちゅう:旦那観察日記をはじめた当初は、彼には教えていなかったんです。許可を取ったりもせず、あくまで私の目線で見た彼の姿を描いていました。でも、反響が大きくなってきた時にドキドキしながら投稿を見せたら、「すごい、かわいい!」「あのエピソードがこうなるんだ、おもしろい!」って、ぜんぜん怒られませんでした(笑)。 最近はちょっと面白いことがあると、「もしかしてこれ、描く?」って聞いてきたりして、楽しんでくれている感じです。「お前、天才だな」「新たな才能が開花したなあ」って褒めてくれることもあります。
――微笑ましいですね。「旦那観察日記」を始めて、より好きになったりしましたか? はあちゅう:ずっと好きですよ。でも、この人じゃなきゃこの漫画は描けなかったし発表もできなかったので、改めて彼でよかったなと思います。私は普通の家庭……というよりもどちらかというと、下ネタやエロをタブーにしている家庭で育ってきたので、彼の職業について悩んだことも何度もあったし、「彼がこの職業じゃなきゃよかったのに」と考えることもあった。 でも「旦那観察日記」を通して、どんなネタでも面白おかしく伝えて、周りから「ネタの豊富な家族でいいね」って思ってもらえたら、それはマイナスをプラスにひっくり返せたことになる。「マイナスをプラスにひっくり返そう」とか「コンプレックスにいつか感謝できるようになろう」って、ツイッターや本でもよく言っていることなので、自分でも実行に移して、常に読者にとっての生きた実例でありたいです。 はあちゅうさん――はあちゅうさんの投稿はほっこりと笑いとエロが絶妙ですよね。しみけんさんとはあちゅうさんだからこそ創り出せた漫画だなと感じます。 はあちゅう:ありがとうございます。私たちももちろんそうですけど、カップルってそれぞれにルールがありますよね。私たちのエピソードを見ることで、それを改めて認識して、改めて相手を愛しいなと実感できる人もいると思うんです。実際、コメント欄がそういうエピソードでいっぱいで、本当に幸せで平和なコメント欄になっているんですよ。 でも、時には「子育てが忙しすぎて、私はもう旦那には、可愛いとか愛おしいって気持ちが持てません」なんていうコメントもきます。私だって、将来子どもを産んだり育てたりすることがあったら、もしかするとそういう気持ちを忘れてしまうかもしれない。でもこういう形で残しておけば、何度でも読み返して幸せな気持ちになれる。そのために書いているという部分もありますね。 ※後編は近日配信予定です。 【はあちゅう プロフィール】 ブロガー・作家。「ネット時代の新たな作家」をスローガンに読者と直接つながって言葉を届ける未来の作家の形を摸索中。著書に『とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』『半径5メートルの野望』『婚活っていうこの無理ゲーよ』など。インスタグラム・ツイッター:@ha_chu 旦那観察日記:@mofu_everyday <文/波多野友子 写真/山田耕司>
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