冷え性で一番怖いのは内臓の冷え。ショウガよりいい「ヒハツ」とは
冬になると、多くの女性が悩まされる「冷え性」。手や足腰の冷えばかりが注目されますが、一番怖いのは、実は「内臓の冷え」なんです。
そもそも内臓が冷えていると、いくら手足を温めても冷えが改善されない場合が少なくありません。これまで、6万人の冷えを診てきた、全国冷え症研究所の山口勝利所長は「冷えを治すには、まず内臓から」と言います。
内臓が冷えると、免疫力が落ち、がんなどの病気のリスクが増したり、肩こり、腰痛、生理痛などの痛みが強くなったり、代謝が悪くなって太りやすくなったり、シミやシワなどができやすくなったりと、健康面、美容面で悪影響が出てしまいます。
自分は冷え性じゃないから大丈夫と思っている人も要注意。手足に冷えを感じなくても、内臓が冷えている「隠れ冷え」の人も増えており、書籍『死ぬまで元気でいたければ とにかく内臓を温めなさい』(著:山口勝利 監修:井上宏一/アスコム)によると、日本人の約8割の内臓は冷えているのだとか。そこで、「内臓の冷え」に対する改善策を同書より紹介します。
では、内臓を温めるにはどうすればよいのか? 6万人の冷えを診てきた同書の著者・山口勝利先生(理学博士、柔道整復師、鍼灸師)は、冷え防止食材としてよく言われるしょうがもいいけど、内臓を温めるなら「ロングペッパー」とも呼ばれるコショウの一種「ヒハツ」を摂ることが第一歩だといいます。
「ヒハツには、食べるだけで内臓温度を温める効果があり、さらには毛細血管を強くするピペリンという成分が含まれています。内臓温度は、体の中でつくられた熱エネルギーが血液と一緒に全身にくまなくいきわたることで、一定に保たれています。つまりヒハツには、体の中で熱をつくり、それを体のすみずみまで届けるダブルの作用があるのです」(山口先生)
味は、ピリッとした辛さとシナモンのような香が特徴で、一振りするだけで、料理がエスニック風にはやがわり。お肉料理や中華料理、みそ汁にもよくあいます。コショウの代わりにパパッと振りかけて使うだけ。
実際、同書のモニター調査では、60代女性と50代男性が1日1gのヒハツを2週間食べ続けた結果、それぞれプラス0.4℃、プラス0.9℃内臓温度が上がりました。
ヒハツは、まさに究極の「温め食材」。ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。