相性がマッチしていれば、SMだろうがモラハラだろうが上手くやれるのかもしれませんが、もともと精神的にそんな強くなかった麻友子さん。だんだんと
先生の高圧的な態度や周りに相談できない関係に、心を病んでいったといいます。

「恋愛が原因でメンヘラ化した私は、人に相談できないから、ツライさを先生に全部泣きながらぶつけていました。そしてまた喧嘩するという完全な悪循環でした。でも毎日顔を合わせるし、授業をしている
いつもの先生はカッコいいから別れるに別れられなくて……という感じで、卒業まで付き合い続けました」
こうして晴れて先生と生徒という禁断の関係を卒業した2人。やっと堂々とした恋愛ができると思いきや、終わりはあっという間に訪れました。
「
卒業と同時に先生とは別れました。メンタルが限界だったというのもありますが、なんか毎日会わなくなったら、もういいやって思っちゃったんです」
女性は切り替えが早いといいますが、結局あんなに好きで依存していた真田先生を、最後は麻友子さんから振ったそうです。
「びっくりしたのが、先生はあんなに私に対して高圧的で、別れると何度も脅して泣かしたくせに、
最後はしょんぼりした顔で『せっかく卒業したのに』ってつぶやいていたんです。それが今も印象に残っていて……。結局私も先生も、生徒と教師という関係に酔っていたんだなって実感しました」
禁断の関係はドラマのようなキレイなものじゃなく、立場に酔った男と女の愚行である。彼女の話からは、そんなことが学べるような気がします。
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“禁断/秘密の恋”の経験 vol.6―
<文/女子SPA!編集部 イラスト/ただりえこ>
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