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4股5股は当たり前、“オープンな関係”で結婚の相性をためす人たち

 恋愛において大きく分けて二つのタイプがいます。一人の相手とじっくり交際するタイプと、複数の相手と同時に交際を楽しむタイプ。  最近、後者であることをスタイルとして公表している若者が増えていて(40代、50代も多い)、それを欧米では「オープンリレーションシップ」と呼んでいます。 オープンリレーションシップ この「オープンリレーションシップ」の関係を持てるのは主に未婚者。合意のもとで複数の人と性関係を築く関係の「ポリアモリー」と似ていますが、もっとカジュアルで曖昧なのが「オープンリレーションシップ」なのです。  筆者が住むカリフォルニアでも、仲良く清いオープンな関係をフレンドリーに楽しんでいる人は多いようです。

みんながオープンリレーションシップを求めてくる…

「若い子はほとんどスリープ・イーチ・アーザーなのよ」  このセリフを吐いたのはLA育ちのアラサー女子アーティスト。ロックなノリで豪快に遊んでいるように見えるコなのに、性のラブ&ピース化があまりにも進みすぎて乱れている今の現状に疲れているそう。  ルックスも良く、とっても社交的な彼女。友人も多いのになぜか特定のボーイフレンドがいなかったのは、知り合う若者のほとんどが「オープンリレーションシップ」を求めてくることにあるそうです。一途になれる恋愛を探している彼女は、男性から誘われるたびに「好きな人がいるから」という理由で頑なに断り続けてきたそう。  そんな彼女はため息交じりで「若い子はほとんどスリープ・イーチ・アーザーなのよ」とポロリ。スリープ・イーチ・アーザーとは直訳の通り「お互いに寝あっている」ということ。要は興味があればとりあえず一緒にベッドで過ごしてみるのがお約束のようですね。

オープンな男女交際……実態はいかに?

 オープンリレーションシップといっても完全にオープンではないのがミソ。関係を結ぶ当事者同士(AとB)は合意しているものの、そのどちらか(仮にB)と別に真密な関係のある第三者(C)が先ほどの2人(AとB)の目の前に現れたら、2人(AとB)は急にイチャつくことをやめて、(C)に気づかれないように普通の友達のように振る舞うのが基本。 オープンリレーションシップ2 てっきり開けっぴろげの交際を楽しんでいるかと思えば、実際はそうではないのが普通のようです。言い方を変えれば、2人(AとB)は第三者の(C)の存在に気遣っているからこそ、2人だけの世界を楽しむことを止め、全体のハーモニーを尊重した行動をとるのだそう。  けれど(C)はそのことを薄々気づいていたりもするのです。そして(A)が去った直後に、(B)は(C)とカップルのような親密感を楽しむ、というわけです。もちろん、(A)もそのことをなんとなく察知している場合もあります。この微妙な距離感は人によって様々ですが、そこの部分は暗黙の了解のようです。  逆にこのような臨機応変な態度を楽しめないと、オープンリレーションシップの輪の中にいることを苦痛に感じてしまうのです。

目的によっていろんな相手を誘う

 先ほどの例はいわゆる三角関係のようなものですが、オープンリレーションシップにどっぷりハマっている人は、関係している人数も多く用途に合わせて相手を選んで楽しんでいます。  例えば、ちょっとご飯だけを楽しむ相手、ショッピングを楽しむ相手、同じ趣味を共有する相手、パーティに行く相手、旅行に行く相手などなど。  しかし誘われたその相手も他の異性とオープンリレーションシップを楽しんでいるケースが多く、他のデートで忙しくて断られてしまうことも。その場合はまた違う相手を誘えばよいわけで、いちいち嫉妬したり凹む必要はないのです。  もしこれが一人の異性と真剣に付き合っている場合なら、相手がNGだと予定が狂ったりすることもありますよね?  その点、オープンリレーションシップなら、AがダメならB、BがダメならCと簡単に割り切ることができるので予定を組むのがとってもスムースなのです。
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いろんな相手とのデートをぎっちり入れる
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