やはり他の人間もそれが一番気になっているらしく、「いちゃがりがり」でググるとまず「いちゃがりがりの固さの謎に迫る」という記事(
「DEEokinawa(でぃーおきなわ)」より)が出てくる。
その記事によると、いちゃがりがりの固さの秘密は、低温と高温の油で30分ずつ揚げることだそうだ。
揚げ時間としては相当長いため、気をつけないと焦げてしまう。いちゃがりがりの製造には熟練の技術を要するという。
そして、何故ここまで固くしたかというと、私の三桁万円のインプラントを粉砕するためではなく、「保存を効かせるため」だったという。元々はスルメのゲソの天ぷらを売っていたが、それだと腐りやすいと苦情がきたため腐りようがないぐらい固くしたそうだ。
クレーマー対策のためにクレームがきそうなぐらい固くしたという逆転の発想だが、意外にも「固すぎる」というクレームはなく「もっと固くした方が良いのでは」という意見もあるそうだ。世の中には辛い物好きのように、固い物フェチもいるのである。
「天使のはね」は絶対歯が折れないという大きな長所がある
今回送られてきたのはこの「いちゃがりがり」ともう一品ある。「天使のはね」という菓子だ。
「天使のはね しお味 30g」259 円 (税込) わしたショップオンライン(沖縄県物産公社)より
分類するならスナック菓子になるのだが、この「天使のはね」は「音を立てずに食べられるポテトチップス」というのが売り文句で、固さはおろか、サクサク感もない。敵に感づかれることなくスナック菓子が食べたいと言う時にぴったりの菓子だ。
「天使のはね しお味 30g」楽天市場販売ページより https://item.rakuten.co.jp/e-okiko/3285012/
この菓子は非常に表現が難しいのだが一言でいうなら「薄味のしけったせんべい」という感じだ。
こう書くと全く美味そうに聞こえないが、まずこの天使のはねには絶対歯が折れないという大きな長所があるし、あっさりしているので胃にももたれない。
今よりもっと歯と胃がダメになってもこの天使のはねなら食べることが出来るだろう。
今は、いちゃがりがりをバリバリ食っている者もいつかは天使の羽に抱かれる日がくるかもしれないということだ。
菓子も適材適所ということである。
<文・イラスト/カレー沢薫>
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