Fashion

オタク、研究者……理屈っぽい人ほどオシャレに向いている/トミヤマユキコ×MB対談

「グレーのパーカーの着方がわからない」「冬のタイツは『とりあえず黒』でいいのか?」「3着目のコートの選び方」など、大人の女性なら誰もが抱えるファッションの悩みにとことん真剣に向き合ったエッセイ『40歳までにオシャレになりたい!』の著者・トミヤマユキコさんと、『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論』など、オシャレの悩みを理論的に解説した著作で支持を集めるMBさん。「感覚ではなく、とことん理屈で考え抜いて法則や正解を導き出すことでオシャレを目指す」ことを重視する二人の対談、後編です。

会社と家の往復以外の「第三の空間」が大人にも必要

トミヤマMB対談2MB:僕はいま、ファッションをテーマにしたサロンをやっているんですけど、なんでサロンにこんなにニーズがあるんだろうなって考えたときに、「あ、みんな部活がしたいんだな」って気づいたんですよ。  学生のころって、教室と家の往復の間に「部活」があって、それが楽しみや息抜きになっていたと思うんですけど、大人になると、明確な趣味がある人以外は、職場と家の往復だけじゃない「第三の空間」てなくなっていきますよね。そういう人にとって、「ファッション」が第三の空間になったらすごくいいよなって。服は毎日着るものだし、毎日のファッションを楽しみながら働ければ、仕事が大変なときでも行き詰らずに過ごせる。 トミヤマ:女の人は、お茶したりお酒飲んだりしながら、ファッションやコスメについて高解像度のおしゃべりをする女子会文化があるけど、男の人は、友達同士でお茶することってほとんどないし、飲み会になると完全なハレの場になってテンション上がっちゃうから、あんまり「おしゃべり」って感じにならないイメージがあります。女子会って、否定的にとらえる男性もいるけど、人生のガス抜きとしてすごく有効だし、男性にももっと広がればいいのにって思います。 MB:そうなんですよ。同僚に「おまえ今日のシャツかっこいいな!」とか言わないですよね。だから、そういうことを話せるサロンを作ったんです。「意識を変えるためにはまず行動パターンを変えるべき」というのはよく言われることですけど、ファッションのサロンでオシャレ解像度の高い人と話す機会が増えれば、ますますオシャレになれる。でも、考えてみたらわざわざサロンを作らなくても日々のおしゃべりで情報交換ができる女子っていいですよね。  トミヤマさんは、そういった日々の女子会のなかで「オシャレだね!」って言われることは増えましたか? トミヤマ:私は、オシャレ修行を始める前のトンチキファッションをビフォー、修行を始めた後のコンサバファッションをアフターと呼んでいるんですが、「今日はビフォーで来るの? アフターで来るの?」「アフターもいい感じじゃん!」とは言われるようになりました(笑)。  インスタにアップしてみんなに「いいね!」をもらいたいわけではなく、あくまでも自分のなかでの伸び率というか、友達や学生によくなったねって言われれば満足なので、そういう意味では成功してるなって思ってます。 MB:その割り切り方がいいですよね。
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おしゃれは感覚じゃなくて法則で覚えるべき
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