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DV男から逃げる気力を失う人たち。「暴力を愛情と感じてしまう」ケースも

 スーパー銭湯で地道な営業活動を続けブレイクしたアイドルグループ「純烈」メンバーの友井雄亮が、女性へのDV、女性のお金の使い込み、不倫などの行為を『週刊文春』(1月17日号)で報じられ、グループ脱退と芸能界引退を発表しました。 「DVに使い込みとくれば、つきあう相手としては一発アウトと思うのが普通でしょう。でも、DV男から逃れられない女性もいるのです」と語るのは、不倫や男女事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さん。DVを“受け入れてしまう”ある女性のケースを、亀山さんがレポートします。(以下、亀山さんの寄稿)

それでも別れようと思わないのはなぜ?

 内閣府「男女間における暴力に関する調査」(平成29年度)によれば、身体的精神的にデートDV(*)を受けたことのある女性は21.4パーセント。実に2割の女性が恋人からのDVを受けたことがあるという結果になっている。DVは100パーセント、加害者が悪い。どうして逃げないのかと言われることもあるが、被害者はDVを受けると、逃げる気力さえ失っていくものなのだ。 (*)交際相手からの身体的暴行、心理的攻撃、経済的圧迫、性的強要のいずれかの被害 参考 内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査 交際相手からの暴力の被害経験」(平成29年度調査) http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h29_boryoku_cyousa.html
DV被害

写真はイメージです(以下同じ)

 ただ、逃げる気力を失う前に、被害者側が「DVされる連鎖」を抱えている場合もある。実際、DV被害を受けたことのあるルリさん(35歳)は、「暴力を働く男性としかつきあってこなかった」という。  彼女はそもそも、口より先に手が出る親に育てられた。12歳のとき、その両親が事故で亡くなった。就職したばかりの6歳年上の兄とふたりで暮らすようになったのだが、その兄から継続的に暴力を受けた。 「親戚の家に逃げ込んで、そこで高校まで育ててもらいました。だけど兄はたまにやってきては、私を殴る蹴るして帰っていく。親戚も怖がって見て見ぬふりをしていた」 家族からの暴力 高校を出ると、昼間は働きながら夜、大学へと通った。ようやく自立できてほっとしたころ、恋人ができた。同じ大学に通う3歳年上の男性だった。 「この彼が嫉妬深くて……。最初はうれしかったんです。私のことなど誰も気にかけてくれないと思っていたけど、好きだと言ってくれたから。だけどそのうち、同じクラスの男性と話しただけで文句を言われた。弁解しようとすると頬を張られて。そのときに、『ああ、やっぱり私は殴る人と一緒になる運命だったんだ』と妙に納得したんですよね」  過去を否定することはできないと改めて感じたという。

ずっと苦しんで、今は思考回路を変えている途中

 その彼とは、大学卒業後に別れたが、次につきあった人も暴力的だった。理性では、暴力をふるわれたら逃げたほうがいいとルリさんはわかっている。このときは友だちの協力もあって、すぐに別れることができた。だが26歳でおとなしくてやさしい男性と知り合い、つきあうようになったとき、彼女は彼を試し続けたという。 デートDV本当に私を好きなのか、どのくらい好きなのか。彼が言葉を尽くしても納得ができない。だから彼を試すんです。夜中に今すぐ来てと言ったり、私のことが好きなら会社を休んで一緒にいて、私も休むから、とか。一緒に死んでと言ったこともあります。彼は辛抱強く接してくれました。  だけど彼が同僚と飲みに行くと言ったとき、その中に女性もいると知って私が激怒したんです。彼につかみかかって暴れて。そうしたら彼が、私を落ち着かせるために頬を軽く叩いたんですよ。すごくうれしかった。本当に私を好きなんだと思って、もっと殴ってと頼みました
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暴力を望んだ彼女に、彼の反応は……
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