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「子供はいらない。飼っているネコで十分」事実婚7年の女性が語るワケは?

 本人たちが望む、望まないは別として、子供のいない夫婦や事実婚カップルのなかには、犬や猫などのペットを飼う方が多いと言われています。
ペットの犬猫

写真はイメージです(以下同じ)

 1歳年下の彼氏と同棲して7年半と事実婚状態の北村真理子さん(仮名・34歳/団体職員)は、飼っている2匹の猫を溺愛。「昔から子供が欲しいと思ったことはなかった」と言いますが、その背景には生まれ育った家庭環境が大きく関係しているようです。

義父母で苦労した母親を見て、結婚や出産に嫌悪感

「ウチは母子家庭なんですが、母が離婚した原因は、同居していた祖父母からのいびり。男の子を欲しがっていたこともあり、祖母は事あるたびに『女しか産めないのは母親に問題がある』とに言い、妹が生まれた後にいびりは一段とひどくなったそうです。  父は母を一切かばおうとせず、私たち姉妹にも関心が薄いようでした。そういう状況で育った影響かもしれませんが、結婚や出産を簡単に受け入れられないんです」 義母 それでも一度だけ結婚や出産を考えたことがあるといいます。 「相手は今の彼の前に付き合っていた職場の先輩。けど、母親がちょっとキツい感じの方で、祖父母のことを思い出してしまい、やっぱり無理だなって。  それからしばらくして別れを切り出したのですが、この母親がクビを突っ込んできたせいで話がややこしくなり、すごく大変でした。改めて結婚しなくてよかったと思いました」

今のパートナーは、彼女の考えを尊重

 その点、同棲中の現在の彼は、結婚も子供も考えていない真理子さんのことを理解したうえでパートナーとして付き合っています。 「彼は大学の1年後輩。恋人同士になる前から友人として関係が続いていました。こちらの家庭環境や元カレのことも知っていますし、なにより彼自身も結婚願望がなかったこともあって、私の考えを受け入れてくれました。  だから、籍は入れてませんけど、7年半も一緒に暮らせているんでしょうね」 猫と女性 ちなみに彼の両親とは一度も会ったことがないそうで、彼自身も実家とは疎遠気味。誰からの干渉も受けない今の生活は居心地がいいらしく、「この状態が続くこと」が現在の一番の望みだそうです。 「私も彼はアウトドアが好きで、休日は車中泊できるようにカスタマイズしたワンボックスカーで猫たちと一緒に出かけて、趣味のキャンプや釣りなどをして過ごすことが多いです。彼との子供がいる生活を想像しないわけじゃないですけど、たぶん恋人であり友達でもあるような今のような関係性は崩れてしまうと思うし、気持ち的にもお金的にも生活のゆとりはないはず。  その点、今は2人ならたまに贅沢するくらいの生活はできますから。まあ、たまにテレビで少子化のニュースを目にすると、ちょっと耳が痛いですけどね(笑)」  母親は自身が苦労したからか結婚や出産に対するプレッシャーもなく、「好きなように生きなさい」と言われているといいます。
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カワイイのはネコも同じ
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