――じゃがりこがホンモノのじゃがいもでできていることを、どうして知っていたんですか?
リュウジ:それは、食べればわかりますよ(笑)。
あと、以前「とうもりこ」(カルビー)っていうお菓子でポタージュを作ったことがあるんですね。「とうもりこ」は、とうもろこしを粉にしたものを再形成して棒状にしたもの。そのままサクサク食べられる、じゃがりこのとうもろこしバージョンなんですけど、本当にコーンミール(とうもろこしを挽いた粉)みたいな味がするんですよ。
これはホンモノを抽出して作ってるなと思ってお湯を入れてみたんです。
お湯と、味の素のコンソメを入れて、ふたをして5分ぐらい待ったんですね。そしたら、めちゃめちゃ濃厚なポタージュになった。素材をすりつぶしたものじゃないと、コーンの味はしないんですよ。まんまコーンポタージュだった。
あ、これはカルビーってすごいぞと。「じゃがりこ」もそうで、素材が、ちゃんとじゃがいもなんですよ。

――リュウジさんのレシピは、他の料理家とは何かが違う気がします。どこにでもある材料や調味料で、料理初心者でも3ステップぐらいで作れる、ということを徹底していますよね。
リュウジ:だって、
レシピをみんなが試してくれなければ、何の価値もないですよね。僕が料理がうまくたって意味がない。
料理家さんって結構「私のレシピ」って言うんです。料理で自分を表現する方が多いのかな。でも僕はどちらかというと、アドバイザーみたいな感じ。ツイッター上では「料理のおにいさん」と名乗ってます。先生としてではなくて、隣のおにいさんのアドバイスみたいな感じで「これやるとおいしいよ」って。みんな気楽に料理をしてほしいんです。
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リュウジさんが料理研究家になった経緯や、あえて化学調味料を使うワケなど、とても興味深い話はまた次回以降にご紹介します。

『バズレシピ 太らないおかず』、あきれるほど簡単な100レシピ
最後に、『バズレシピ 太らないおかず』の中で、めちゃくちゃ簡単で好評なレシピを教えてもらいました。