再会後、2人は連絡を取り合うようになり、家族ぐるみで交流するようになります。みさきさんの息子さんも、先輩とすっかり仲良しになり学校でも廊下ですれ違うたびに挨拶していたそうです。
「先輩との交流が復活してしばらく経ったころ、息子が『学校を休みたい』って言い出したんです。最初は理由を言いたがらなかったんですけど、どうも同じクラスの男の子たちにからかわれたのが原因みたいなんです。
これがいじめに発展したらと思ったら心配でした。そこで本当は担任の先生に話すべきだったかもしれませんが、先輩に相談したんです」
すると、翌日嫌々ながら学校に登校した息子さんに対し、クラスメイトたちが「ごめんね」と謝罪。今では進級してクラス替えになりましたが、その男の子たちとも友達として仲良く付き合っているそうです。
ほかのギャルサー仲間との交流も復活し、毎日が楽しい
「すぐ担任の先生に伝えてくれたみたいです。先輩は『仲のいい先生だったから』と言ってたけど、そんなに早く解決するとは思っていなかったので本当に感謝しています。
本人は『みさきにお礼を言われると、背中がカユくなるからやめてー!』って騒がれちゃいましたけどね(笑)」
そんな先輩もかつてのギャルサー仲間と交流が続いていたそうで、みさきさんと2人で幹事となって昨年同窓会を企画。メンバーの半数にあたる10人が集まったといいます。
「それ以降、たまに何人かで集まってカラオケによく行くんですけど、ギャル時代に流行った曲ばかり歌うから当時に戻ったような気分になれます。ママ友にも仲のいい人はいるんですけど、やっぱりノリが違うんですよね。
10代のころにバカやっていた友達とまたこうして騒げるのはいいなって改めて思いました!」
昔の友達や仲間との再会は、必ずしもいいことばかりではありません。だからこそこんな素敵な関係が築けるような再会をしてみたいものです。
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出会いと別れ、良くも悪くも人生激変―
<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>
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トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。