そうそう、なぜ行き先をニューヨークにしたのかをまだ話していませんでしたね。
ヨーロッパやオセアニア、アジアの国々へも渡航可能ななかでニューヨークを選んだのは……、アメリカの連続テレビドラマ『SEX AND THE CITY』にどハマりしていたから。と言うのも、失恋をして仕事以外では外に出たくなくなり、ずーっとDVDを見ていたのです。
何もかもが先をいっているストーリーの面白さやそれぞれのキャラクターの魅力、ニューヨークってどんなところなんだろうという好奇心を抱いたのは私だけではありませんでした。なんと先輩方も『SEX AND THE CITY』を見て1人でニューヨークに旅行をしていたのです。
私はというと、3番手。先輩の話を参考に旅の計画を立てていたら、失恋による喪失感はワクワクへと変わっていきました。
そして、いざ出発!
機内では居たたまれない
私が利用したのは自社便。スタッフが購入する航空券は特別なもので、仕事で利用する際とオフで利用する際とで券種が異なります。そしてその情報は、グラホがチェックインするときにも、搭乗客のリストをCAに引き継ぐときにも分かるようになっているのです。「あ、20Aはスタッフね」といった具合に。
また、スタッフが利用するときの座席はだいたい決まっているうえに情報が共有されているため、着席するのと同時にCAからフライト情報に関する質問責めにあうこともあり、私も例外ではありませんでした。「今日は完全なオフだからわかりません」と答えたときのCAの残念そうな顔……。
機内食やサービスは一般のお客様と同様にしてくれることもあり、申し訳ない気持ちで過ごすという想定外の居たたまれなさに耐えること約10時間。途中、簡素なアメニティも配布されるのですが、もちろん私の分はなし。当然ですよね。そんなこんなでニューヨークに到着です。
ちなみに当時の英語力は、『SEX AND THE CITY』を字幕なしで理解できるくらい。なので、観光で困ることはなく、キャリーの家や『ナイト ミュージアム』の舞台となった自然史博物館、セントラルパーク、タイムズスクエアを満喫し、ニューヨークから国内線に乗り継ぎボストンまでひとっ飛び。
が、しかし! このあとグラホとしてあるまじき大失態を犯すのです。